素晴らしいタトゥーは、その人の個性を際立たせる手作りの芸術作品です。つまり、タトゥースタジオで一般的なデザインを選ぶ必要などないのです。今は手作業でなくても、独創的なタトゥーをデザインできます。近年、技術が進化したおかげで、複雑なデザインをデジタルで作成できるようになったからです。

彫師は今なお手作業で皮膚にタトゥーを入れていますが、その技法は近年飛躍的に進化しています。ボディーアートの施術者として最も名高いSailor Jerryは、1920年代にタトゥーの施術を始めた当時、手作業で針を刺していました(彼は後に、回転式の装置を使うようになりました)。そして現代の彫師たちは、より安全で、針が複数本付いた装置を使っています。それらは高性能で、さまざまな用途に対応しています。つまり、Photoshopのスキルを持った彫師やデザイナーは、単なるスケッチを超越したレイヤー状の画像を作成し、そのデザインを新たな装置を使って実際のタトゥーとして入れられるのです。

その一例が、ドイツにあるタトゥースタジオBuena Vista Tattoo Clubで、彼らはヨーロッパにおける”Trash Polka”スタイルブームの火付け役です。このスタイルでは、テキストやグラフィティアート、重みのあるシェーディングを織り交ぜて、写実的でありながらも絵画的で、独創的なデジタル画像を作成します。コンピュータ上でデザインされているにもかかわらず、完成したタトゥーは生き生きとしていて、入り組んだデザインが人目を引きます。

Buena Vista Tattoo Club

Buena Vista Tattoo Clubより

タトゥーの絵柄をデジタルでデザインすれば、テキストと画像をいろいろ組み合わせることができます。これにより、かなり昔からボディアートに使われていたテーマは、今、新たな展開を見せています。フランスの小さな街トノン=レ=バンにあるNeedles Side Tattoosで働くXoilは、タトゥーのグラフィックデザインで一躍有名になりました。XoilはPhotoshopを使って、テキストに非対称のラインと抽象的な絵を重ね合わせています。この効果によって、イラストやスケッチ、絵画を混ぜたコラージュのような雰囲気が出ます。

Needs Side Tattoo

Needs Side Tattooより

しかしデザイナーは必ずしも、タトゥーのデザイン作成と施術の両方をできなければいけないわけではありません。彫師の多くは、さまざまなスタイルを描画できます。優秀な彫師(自分の得意分野以外でも進んで仕事をする人)と組めば、デザイナーは自身の作品を彫師に渡して、施術を任せることが可能です。

このデザインプロセスにおける成功のカギは、クライアント側が非常に具体的なアイデアを持っていて、かつ特定の絵柄は頭に浮かんでないことです。以下に、99designsの社員がコンペ中に入れてもらったタトゥーをいくつか紹介しましょう。これらの絵を描いた人々は、最先端の複雑なタトゥーデザインのアイデアを的確に汲み取ることに成功しています。

Garett

デザイン by Ilustreishon

99designsのスタッフであるGarrettは、(シーシュポスの神話に刺激を受けて)丘で大きな石を押し上げている男のタトゥーを入れたいと思っていました。彼が求めていたのは、今までに見た絵とは異なる独自性のある絵柄です。これに対してデザイナーのIlustreishonは、シェーディングやシェイプ、幾何学模様、テキストを織り交ぜた詳細なスケッチを提供しました。実物のタトゥーを見ると、素晴らしい出来栄えです。

Floyd

デザイン by Giulio Rossi

デザイナーコミュニティチームメンバーのFloydは、自らの経歴をPink Floydと結び付けようと考えていました。彼の頭の中には具体的なイメージがたくさん浮かんでいたのですが、それをどう関連付けたらよいか迷っていました。ボディーアートの要素を1つに統合したいけれど、イメージをごちゃ混ぜに継ぎ合わせるのは嫌だったのです。デザイナーのGiulio Rossiは、それらの要素を統合して、複雑な曲線やライン、シェーディングを織り交ぜたデザインを見事に完成させました。

Kevin

デザイン by Ilustreishon

Kevinの希望は、グラフィック要素を取り入れたタトゥーで、故郷のサンフランシスコに敬意を表すことでした。その期待に応えたのがIlustreishonです。彼はサンフランシスコを象徴するイメージをありのままに描写し、何種類かの色付け技法を使って、大胆で個性あふれるタトゥーを仕上げました。

Monica

デザイン by Giulio Rossi

カスタマーサポート担当の非凡なMonicaは、テキストと絵を組み合わせて、隠れた意味を持つ作品を作ることを重視しました。彼女の場合、インスピレーションはたくさん湧いていましたが、好きなコンセプトを統合したデザインは思い付いていませんでした。ここで再び、Giulio Rossiの力の見せ所です。幾何学的な図形や自然なフォーム、テキストを組み合わせた彼の素晴らしい作品には、不思議で魅力的なイメージが漂っています。

タトゥーの世界に足を踏み入れようとしている、もしくはタトゥーを入れようと考えている方にとって、今はかつてないほど多くのクリエイティブな選択肢があります。ぜひ、思い切って行動してください!タトゥーに携わった経験のあるデザイナーにサイト上で話を聞いたり、地元の彫師に相談したりしてみるといいと思います。生身の人間をキャンバスにした永久に残る芸術作品として、素晴らしいアイデアに命を吹き込んでみませんか?

タトゥーをデザインした経験があれば、ぜひコメントをしてシェアしてください!

[ 翻訳:shunichi shiga ]