さて、あなたの想いを完璧に伝え、再利用も簡単で、認識できるサイズのロゴ、なおかつ人目を引くロゴが出来ましたね。難しい作業は終わりました。本当ですか? いいえ、まだまだこれからです。
フォントの選択は、ロゴデザインのきわめて重要な側面であり、おろそかにしてはいけません。 適切なフォントは、ロゴ(やブランド)の効果をさらに高めます。一方では、不適切なフォントは、カスタマーを興ざめさせてしまう場合があります。しかし数千ものフォントが使用できるとすれば、どうやってあなたのブランドロゴにぴったりのフォントを選びますか? 最高のロゴデザインを完成させるのに役立つヒントをいくつかお教えしましょう。
1. ありきたりのものは避ける
—
さて、あなたがお持ちのワープロソフトには、フォントが取りそろえられています。ほかの人のワープロも同じだということが問題なのです。現在の競争市場下では、自分のブランドをそのフィールドで、ありきたりのものにしたくはないでしょう。これまでの価値観には捉われずに考えてください。フォントを入手できるサイトがたくさんあるので、調査しないという言い訳は通用しません。ほとんどのサイトで、各フォントをプレビューできるので、購入する前にそれぞれの見え方を確認することができます。




Attic (by You Work For Them)
2. 時間が経っても色あせない
—
1970年代後半のディスコフォントを覚えていますか? 風船で作った動物の様に見えるフォントです。数年間、大流行しましたが、その後は廃れてしまいました。ロゴマークは、一時的なデザインの人気に耐えなければいけない、ということを忘れないでください。そして、フォントにも同じことが言えます。もし誰もが突然、特定のフォントスタイル(例えば現在、いたるところで見られるようになったSketch Block)を使い出したなら、何か他のフォントを選んでください。思い出してください。あなたは、ロゴを目立たせたいのです。流行を追うことが手っ取り早いことのように思えますが、おそらく1年以内に後悔するでしょう。




Intro Free Font (by Miroslav Bekyarov)
3. 実質本位
—
タトゥーコミュニティに、「ボールドは長持ちする」という名言があります。このことはフォントにも当てはまります。一般に、厚みがなく繊細な、花模様や渦巻き状のレタリングは、より小さいサイズで複製するにはあまりに扱いづらく、見えなくなってしまうかもしれません。

Trio Grotesk (by Florian Schick)
4. スペースを空ける
—
偉大なジャズトランペット奏者のマイルス・デイビスは、かつて「演奏しない音は、演奏する音と同じぐらい重要だ」と言いました。ですから、ロゴのフォントを選ぶときには、文字と文字との間のスペース(カーニング)にも気を配ってください。スペースが広すぎると、ロゴはスカスカでまとまりのないものになります。またスペースが狭すぎると、ロゴは読みにくく不愉快なものになります。優れた直観力を持つデザイナーであれば、ロゴに見合う効果がきっと得られるでしょう。

Bobber (by Lucas Almeida, Dmitry Goloub)
ロゴはブランドの顔です。一番大切な世間との接点です。だからフォントを検討するときには、そのブランドの個性とロゴを通じて伝えたいことを考えてください。それは何ですか、速さ、力強さ、信頼性、アクセスの良さ、それとも細部への注意でしょうか?フォントの”個性”はメッセージの推進に大きな役割を果たすでしょう。賢明な選択をしてください。
[ 翻訳:shunichi shiga ]