世界の有名グラフィックデザイン会社15社

shunichi shiga

競争が激しいグラフィックデザイン業界で有名ブランドになるのは難しいことかもしれません。それでも、世界で一握りのデザイン会社は、その競争に勝ち抜き、国際的な名声を得ています。

これらの会社は、名だたるクライアントリストとすばらしい制作物のポートフォリオを持ち、国内の市場はもとより、国際的にも市場を広げ、世界で最も有名なグラフィックデザイン会社となっています。多くのデザイナーが憧れる15社を紹介します。

1. Pentagram

Famous graphic design companies: Pentagram

Identity: Riotous Company (via Pentagram)

Pentagramは、世界で最も大きく有名なグラフィックデザイン会社の1つです。会社は19人のパートナーで平等に所有し、かつ運営されており、全員がデザイン業界の先駆者です。過去と現在のパートナーの中には、Alan Fletcher、Bob Gill、Paula Scher、Michael Beirutといった有名なデザイナー達が名を連ねています。

本社:ロンドン

事業所:ニューヨーク、サンフランシスコ、ベルリン、オースティン

主要クライアント:グッゲンハイム美術館、ヴィクトリア&アルバート博物館、メトロポリタン美術館、Cosmopolitan、Boots、レブロン、セサミストリート、シティバンク、21世紀フォックス、ハーレーダビッドソン、Codeacademy、プリンストン大学、ゼネラル・エレクトリック、オプラ・ウィンフリー・ショー、ギターヒーロー、レイト・ナイト・ウィズ・ジミー・ファロン、サンダンス映画祭、サックス・フィフス・アベニュー、ティファニー、アレキサンダー・マックイーン、グレイグース、ポパイズ・ルイジアナ・キッチン、ミラークアーズ、WeightWatchers、スタンフォード・ロースクール、ロールス・ロイス、Vanity Fair、サザビーズ、日産自動車、パントン、ノキア、ロイター、Penguin Press、タイム・ワーナー、ウォルグリーン、FIFA、ナイキ、ユナイテッド航空

2 .Landor(ランドー)

Famous graphic design companies: Landor Associates

Logo and re-branding: The city of Melbourne (via Landor)

ランドーは、同社の言葉を借りれば「世界有数のブランドコンサルティング会社」です。サンフランシスコに本社を置き20か国に36の事業所を持つ、この巨大なデザイン会社のクライアントリストは世界中で羨望の的となっています。

本社:サンフランシスコ

事業所:バンコク、北京、ケープタウン、シカゴ、シンシナティ、ドバイ、ジュネーブ、ハンブルグ、ハノイ、香港、ジャカルタ、クアラルンプール、ロンドン、メルボルン、メキシコシティ、ミラノ、モスクワ、ムンバイ、ニューヨーク、パリ、ソウル、上海、シンガポール、シドニー、東京

主要クライアント:FedEx、P&G、BP、ジョンディア、スミノフ、Kraft、シンガポール航空、マレーシア航空、BMW、ボルボ、フォルクスワーゲン、ランドローバー、モエ・エ・シャンドン、ミラークアーズ、青島ビール、エビアン、ネスカフェ、Crest、Old Spice、ペプシコ、ヴィックス、プロクター&ギャンブル、Cotton Inc、ジューシークチュール、リーバイ・ストラウス、ロレックス、7 For All Mankind

3. Meta Design

Famous graphic design companies: MetaDesign

Identity: San Francisco Ballet (via MetaDesign)

世界の先進デザイン会社の1つ、Meta Designは20年以上にわたって魅力的なブランド体験を編み出してきました。AppleのMac OSデザインシステムの改革から、Adobeのパッケージングとアイデンティティでの共同作業まで、同社の勢いは世界中に知れ渡っています。

本社:サンフランシスコ

事業所:チューリッヒ、北京、ベルリン、デュッセルドルフ、ジュネーブ

主要クライアント:アディダス、AT&T、Apple、Adobe、AOL、アウディ、バンク・オブ・アメリカ、バークレイズ、ベルキン、ブガッティ、チャールズ・シュワブ、Cisco、コカ・コーラ、コムキャスト、eBay、Expedia、FIFA、フォーシーズンズホテル&リゾート、富士フイルム、富士通、Gap、ジェネンテック、ヒューレット・パッカード、Inkling、インテル、Intuit、Kohler、ランボルギーニ、LG電子、ルフトハンザ、マカフィー、マグローヒル、モトローラ、MTV、Netflix、ナイキ、ノキア、ポロラルフローレン、サムスン、ソニー、フォルクスワーゲン、ウォルマート、ウェルズ・ファーゴ、ゼロックス、Yahoo!

4. Saffron Brand Consultants

Famous graphic design companies: Saffron

Identity: Vueling airline (via Saffron)

マドリードに拠点を置くSaffron Brand Consultantsのアプローチは、「正確な考察による明快性と勇気ある大胆なアイデアでブランドとビジネスを一変させる」お手伝いをすることです。この会社は2001年に開業し、新生マーケットの可能性とグローバル化を活用することによって、トップへ上り詰めてきました。

本社:マドリード

支社:ロンドン、ニューヨーク、ムンバイ、ウィーン、イスタンブール

主要クライアント:ゴールドマン・サックス、西ベンガル州、ロンドン市、富士通、The Institute of Cancer Research、ブエリング航空、コカ・コーラ、V Festival

5. Happy Cog

Famous graphic design companies: HappyCog

Responsive design: Ben & Jerry’s website (via Happy Cog)

ニューヨークに拠点を置くHappy Cogは、ウェブデザインの教祖であり、誰よりもウェブデザインの賞を多く受賞しているJeffrey Zeldmanが設立しました。魅力あるウェブ環境で知られているHappy Cogは、印象的なウェブデザインや開発、ユーザ体験のコンサルタント業務によって、知名度の高いクライアントを満足させ続けています。
同社の言葉を借りれば、Happy Cogは、「ウェブ標準の陰で、レスポンシブデザインを始める」デザインスタジオです。

本社:ニューヨーク

事業所:フィラデルフィア、オースティン

主要クライアント:ベン&ジェリーズ、MTV、Zappos.com、Fonts.com、スタンフォード大学、トムソン・ロイター、Mozilla.org、Lagunitas Brewing Company

6. The Chase

Famous graphic design companies: TheChase

Calendar design: BBC Wildlife Fund (via The Chase)

2013現在、Design WeekのNational Creative League Tableで1位にランク付けされ、250を超える国内外の賞を数えるThe Chaseは、革新的な企業ブランディングと印刷デザインで注目を集めています。この会社は「クリエイティブコンサルタント」を自認し、興味深いカレンダーデザイン、博物館展示、sports stadium brandingの見本を提供しています。

本社:マンチェスター

事業所:プレストン、ロンドン

主要クライアント:アリババ アムスティ・インターナショナル、BBC、ディズニー、富士通、ヒューレット・パッカード、シェル、スミノフ、Yellow Pages

7. Flux Design

Famous graphic design companies: Flux Design

Branding: Springhill Villas (via Flux)

ジャカルタの主要なデザイン会社の1つとして知られるFlux Designは、シティバンクやゼネラル・エレクトリックといった海外のクライアントから多くの仕事を請け負っています。またブランディングにおいても、インドネシア国内の大企業をクライアントに持っています。

本社:ジャカルタ

主要クライアント:シティバンク、中国銀行、アリアンツ、ゼネラル・エレクトリック、インドネシア銀行、クレスナ、ジャバル銀行、マンディリ銀行、東京銀行

8. Dessein

Famous graphic design companies: Dessein

西オーストラリアを拠点とするこのブティックスタジオは、過去25年間“サイズ”は問題ではない、ということを証明してきました。数々のクリエイティブ・インターナショナル・アワードやその他の賞を受賞してきたDesseinは、デザインやパッケージングの分野で知られている企業です。

本社:パース

主要クライアント:カフェ・コーポレート、ブラックスワン州立劇団、ホワイトマン・パーク、アルバニー・エンターテインメント・センター

9. Labbrand

Famous graphic design companies: Labbrand

Interactive app: China Sephora stores (via labbrand)

Labbrandは、中国発の有名ブランドコンサルティング会社で、中国の消費市場においてグローバルなブランド化への支援や知名度の構築を行う企業として知られています。

本社:上海

主要クライアント:セフォラ、コンチネンタル、フォーシーズンズ、マーベル、グッチ、ペプシ、クイックシルバー、コルゲート、ブリッタ、デュレックス、ウェイト・ウォッチャーズ、リグレー、バカルディ、メルセデス

10. Total Identity Group

Famous graphic design companies: Total Identity Group

Branding: Tour de France Grand Départ Utrecht 2015 (via Total Identity)

アムステルダムに拠点を置くTotal Identityは、50年以上に渡り、ヨーロッパの大企業にブランドソリューションを提供しているデザイン会社です。1960年代から請け負っているツール・ド・フランスの仕事からドイツ内務省からの依頼によるパスポートのデザインの変更に至るまでと、すばらしいポートフォリオを持っています。

本社:アムステルダム

事業所:アムステルダム(Total Identity)とデン・ハーグ(Total Public)、代理店としてアントワープ(Total Gramma)、ベルリンとブラウンシュワイク(wirDesign)、ブレーメン(Sommer)、そしてソウル(CDR韓国)

主要クライアント:ツール・ド・フランス、アムステルダム・ファッション・ウィーク、LG、ババリアビール、アムステルダム・スキポール空港、万国博覧会(大阪)、ドイツ内務省、KLMオランダ航空

11. Litmus Branding

Famous graphic design companies: Litmus

Brand identity: Indus Travels (via Litmus)

インドに拠点を置く、ブランディングそしてデザイン会社のLitmus Brandingのモットーは、「ブランディング戦略をシンプルにする」です。シンプルだから手を抜くというわけではありません。ブランディング戦略やWebデザイン、プリント作品の域を超えて、彼らは3年で400以上のロゴを作り上げました(これは毎週2つのロゴを制作する計算になります!)。顧客はインドに限らず世界各国におり、かなり大きなポートフォリオを持っています。

本社:アフマダーバード

主要クライアント:Indus Travels、アメリカ・ソーラー・クリーン・エネルギー、マレーシア航空カーゴ、Green Products、ルクソール、C|Max

12. Casa Rex

Famous graphic design companies: Casa Rex

Packaging design: Skyy Vodka promotion (via Casa Rex)

Casa Rexは、サンパウロに本社を構えるデザイン会社で、Communication ArtsやCore77、HOWといった人気雑誌から称賛を受けています。Gustavo Piqueira(個人で200以上の国際デザインアワードを受賞している人物)を社長に、活字書体から家庭用品、環境製品のデザイン、最先端のブランディングまで極めています。

本社:サンパウロ

所在地:ロンドン

主要クライアント:ダブ、ユニリーバ、スアーブ、カンパリ、スカイウォッカ、バーガーキング、アックス、ヘルマン、トレセメ、マグナム

13. Brandient

Famous graphic design companies: Brandient

Identity redesign: Rugby Romania (via Brandient)

ブカレストに本社を構えるBrandientは、ルーマニア国内の様々な大企業や起業家、新規事業開始の企業に対してブランディングソリューションを提供するデザイン会社です。彼らは、独創的な思考でマーケティングとビジネスの溝を埋める集学的アプローチを行うことによって、“難しい市場”でも成功に導くことができると自負しています。

本社:ブカレスト

所在地:シンガポール

主要クライアント:CEC銀行、デデマン、ドモ、ボーダフォン、Nexte銀行、Bitdefender

14. ID & B

Famous graphic design companies: idandb

Sub-brand identity: Virgin (via ID&B)

南アフリカのケープタウンに本社を置くID&Bは、ブランディングやコミュニケーションデザインのすばらしいポートフォリオを持つデザイン会社です。2005年の創業以来、小さくニッチなプロジェクトから世界の大企業に対してのブランディング戦略など、多岐に渡る仕事をしています。

本社:ケープタウン

主要クライアント:ヴァージン、インテルX、ドクターハウシュカ化粧品、コカ・コーラ、南アフリカ共和国大統領

15. Eat Creative

Famous graphic design companies: Eat Creative

本社:東京

所在地:チューリッヒ

主要クライアント:ギャップ中国、フォルクスワーゲン日本、インターコンチネンタル、TEDx東京、キールズ、ドイツ銀行、アシックス

他にもありますか? あなたなら、他にどの有名グラフィックデザイン会社を入れますか?

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書体を知ろう:Futuraの驚くべき過去

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書体の選択が、デザインの出来を左右することがあります。それはウェブや印刷物などのページや、文章、単語に当てはまりますし、実際にはたった1文字であっても、書体によって良くも悪くも見えてしまう程です。Comic Sans(コミックサンズ)が嫌いな人々に意見を聞いてみれば分かります。 1世紀以上にわたり、デザイナーたちは書体の重要性を十分に意識してきました。じっくりと考え抜かれたフォルムを持つ数々の書体がたどってきた歴史は、まさに驚きに値します。例えば、Futura(フーツラ)という書体は、“未来”を意味するその名にふさわしく、誕生から90年を経た今でも、変わらずに活用されています。このフォントの作り手たちは制作の課程において、単に「良いデザイン」を目指した訳ではありませんでした。彼らは最大限に効率的な社会、すなわちユートピア(理想郷)の創造を目指していたのです。 この書体にまつわる物語をご紹介しましょう。 26+ Zeichen: Edelsans 1922年、ドイツ人のヤコブ・エアバー教授がGeometric Sans Serif(ジオメトリックサンセリフ)という書体を作り出しました。この書体は、多大な影響力を誇るデザイン学校であるバウハウスの思想に基づき、装飾や特徴的な要素を廃し、純粋に機能性を追求したものです。そのフォルムは、すべての書体の構成要素として最も基本的な、円をベースにしています。そして、読みやすいことこの上なく、書体の本来の機能をしっかりと果たしています。 バウハウスのデザイナーたちは、フォルムと機能が、装飾や乱雑さ、装飾的な過去の再来といったものを一掃した世界を信じていました。その世界においてのみ、社会的平等が真に実現されると彼らは考えていたのです。それはさしずめ、デザインによる理想郷と言ったところでしょう。 Futura light(フーツラ・ライト)、Futura regular(フーツラ・レギュラー)、Futura semibold(フーツラ・セミボールド)の各書体:Paul Renner (Wikipediaより) バウハウスの正式メンバーではありませんが、ドイツ人のパウル・レナ―という書体デザイナーは、バウハウスの教義を信じており、エアバー教授の書体をより良いものにできると考えました。そしてレナ―は1927年に、Futuraを生み出しました。 この書体は、幾何学的形態(ほぼ完全な円、三角形、四角形)を全面的にベースにしたフォルムで、線のウェートとコントラストはほぼ均一です。また、小文字は非常に縦に長く、同じ書体の大文字より高さがあります。Futuraはまるで、効率そのものを体現しているようです。あからさまな「スタイル」の主張はせず、清潔感と統一感があり、読みやすく洗練されています。 フォルクスワーゲン広告:Jeff Minarik (Coroflotより) 『イケア、Futuraに別れを告げる』:idsgn 過去1世紀にわたり、数々のデザイナーや企業はFuturaの魅力を活かして、印象的な効果を生み出してきました。フォルクスワーゲンとイケアは、広告にFuturaのみを使用していますし(ただしイケアが使用していたのは2010年までで、その後Verdanaに変更したことで物議を醸しました)、ドミノ・ピザやアブソルート ウオッカのロゴに使用されている書体にも皆さんはお気付きかもしれません。 映画監督スタンリー・キューブリック(『2001年宇宙の旅』)と、同じく映画監督のウェス・アンダーソン(『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』)は、作品のタイトルやクレジットにFuturaを好んで用いることで知られています。 Futuraの最高の功績と呼べるのは、月への上陸でしょう。1969年に人類初の月面着陸を行ったアポロ11号の一行は、月に残してきた銘板に書かれた文字の書体に、賢明にもフーツラを採用していたのです。 写真:アポロ11号月着陸船「イーグル号」に取り付けられた銘板(idsgnより) これを歴史と呼ばずして、何をそう呼べば良いのでしょう。 あなたの好きな書体は何ですか? 掲載画像:ニック・シャーマン (Flickrより)[ 翻訳:shunichi shiga ]

ユートピアを目指したデ・ステイル造形運動のビジュアル付き歴史概要

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デ・ステイル(De Stijl:オランダ語で「スタイル」の意味)は第一次世界大戦の混沌の中、「秩序への回帰」を掲げて生まれた芸術活動の一つです。 ドイツの芸術家ピエト・モンドリアンとテオ・ファン・ドゥースブルフが中心となり興ったデ・ステイルは、戦前の芸術の装飾的な傾向(アール・ヌーヴォーを思い浮かべて下さい)を否定し、あらゆる対象を幾何学的形式で描くキュビズムを、新たな芸術の性質として提唱しました。最も基本的なデザイン要素である垂直、平行の直線や、原色のみで表現する完全な抽象芸術を目指していました。 デ・ステイルの造形理念は芸術美を持ちながらも社会に大きく影響しました。芸術家自身の個性を表面上から取り除き、精密さや全体的な調和を求めることによって、デ・ステイル派は未来のユートピアへの基盤を築けると考えていました。 全体主義を理念とするデ・ステイルは、社会を立て直すために、いわゆる「高級芸術」や「応用美術(グラフィックや製品のデザインなど)」、そして「建築美術」を区別している間違った定義を撤廃しようとしました。 デ・ステイルは絵画だけでなくデザインや建築の分野にもその性質が反映されています もちろん、現代のロゴやウェブサイトのデザイン分野でも、この性質が見られます(ある意味では、モンドリアンこそがWindowsの初めてのデザイナーと言えるかもしれません)。 デ・ステイルな作品に目を向けると、それらの特徴はすべて、現代のデザイナーが扱い、称賛しているものだということが分かります。ミニマルな単純性や緊張感の表現、対象物と余白スペースのバランス、グリッド(格子状のデザイン)などです。 Microsoftに用いられたグリッドには、デ・ステイルの芸術美の影響が感じられます 英国のデザイン雑誌『Eye』に掲載されたエッセイで著者ジェシカ・ヘルファンドは、デ・ステイルこそ現代のデザイナーが持つプロ特有の危機感に対する答えだと訴えています。それについて言及した部分を抜粋しました。 ― さまざまなものが電子化した現代の環境の中では対人交流が共存し発達しているために、(もし完全に廃れていないと考えるなら)デザインの機能は社会の主流から取り残されていると考える人もいるかもしれない。あるいは、デザイナー自身の役目が消えかけているとも感じるだろうか。おそらく私たちは無意識のうちに、その支配権をコンピュータや作品を見る人、新しいものを求める欲、成長するグローバル社会に委ねてしまったのだ。― しかし、著者はその状況に対する解決策も提示しています。 ― 現代デザイナーにできること、取り組むべきことの核心は、精密さを明確にし、称賛するということだ。それを活用することでデザイナーの役割はより具体化されると同時に重要さを増し、新たなビジュアル定義を構築する者としての使命が再び明確になるだろう。 スクリーン上でクリエイティブな表現を形とすることに苦心しているなら、デ・ステイルの芸術家たちのように、自分の作品を限られた直線的な要素を用いて訴えてみてもよい。私たちは現代のサイバースペースが生み出す無限に広がる空間で、デ・ステイルの直線で示す魅力を伝えることができるのだから。― まだまだ語るべき内容はあるのですが、デザインの歴史に関しては、おそらくビジュアルで順に追っていくのが最良でしょう。そこで、デ・ステイルの想像力豊かな作品や、デ・ステイルにインスパイアされたデザインを用意してみました。 雑誌『デ・ステイル』1号、2号の表紙 映画『インセプション』のオマージュポスター。デ・ステイルの表紙にインスパイアされたデザインです。 テオ・ファン・ドゥースブルフとリチャード・ケグラーのデ・ステイル書体。四角形のジオメトリックなコンセプトが土台となっています。 アムステルダム市立美術館の新しいロゴはとてもミニマルに仕上がっています。完全なデ・ステイルではなく、根本的なデ・ステイルの要素がいくつか含まれています。 こちらの2つもデ・ステイルにインスパイアされたロゴです。建築家ハリス・アームストロングのロゴ、アップルの改訂版ロゴ。 改装したモンドリアンのスタジオ デ・ステイル展示会のポスター デ・ステイルにインスパイアされた3Dデザイン 別の展示会ポスターと、その展示会グッズ オルタナティブ・ロックバンド『ザ・ホワイト・ストライプス』のデ・ステイルを取り入れたアルバムジャケット。アルバムタイトルにも起用しています。 米国オークション会社eBayのロゴデザインを募集した99designsのコンペで、Ruiz Nala wi Garengが提出した作品には目を奪われました。斜線が多いため、デ・ステイルにはなりきっていないものの、色使いや黒のラインがデ・ステイルな印象を与えます。 いかがでしたか?デ・ステイルは現代デザイナーが持つ問いへの答えだと思いますか?最近、デ・ステイルなデザインを見かけたなら、ぜひコメントをしてシェアしてください! アイキャッチ画像:Theo van Doesburg 『Composition Ⅶ(the three graces)』(Wikipediaより)[ 翻訳:shunichi shiga ]

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