現在、ほとんどの企業が自社ブランドのスタイルガイドを使用しています。ブランドスタイルガイドとは、ブランドが公開される際のビジュアルに関するルールを定める記録、または文書のことです。このルールに従うことで従業員たちは、正しいロゴの使用方法からブランドカラーのスキーム、ウェブサイトのデザイン、印刷物、その他多くのケースで、ブランドのビジュアルアイデンティティを守り、正しく使用することができるのです。

styleguide

ブランドスタイルガイドには多くのビジュアルに関する項目が含まれますが、どの企業においてもコアとなるのは、ロゴです。ロゴについて規定することは、ブランドスタイルガイドを作成する際に良い基礎となります。上記に、ブランドスタイルガイドの基本を成す、ロゴ関連の4つの情報を挙げました。フォント、色、最小サイズ、そして余白スペースです。

それでは、それぞれの詳細と、どのようにこれらの情報を定義するのかをみていきましょう。

1.フォント

Fonts

上記の例では、Helvetica Neue Mediumの書体を選択しました。ロゴの書体はブランドのボイストーンを定めるものであり、ビジュアル面においてブランドのバリューを伝えられるものであることが求められます。ブランドスタイルガイド内でクライアントにフォント情報を提供すれば、クライアントもフォントを使用するための正しいライセンスを取得できます。

2.色

ColorPicker

ロゴの色情報をクライアントに提出することで、どんな媒体を利用した場合でも同一のロゴカラーに見せることができます。クライアントはロゴをスクリーン上でも印刷媒体でも使用すると考えられますから、CMYK、RGB、HEX、そしてパントンの色番号を伝え、どんな媒体でも正しい色が表現できるようにすることが大切です。この色情報を確認する方法として、まずロゴをCMYKで作成し、ロゴに使用した各色を選択、そしてカラーピッカー上でダブルクリックします。すると、CMYK、RGB、HEXそれぞれのカラーコードが表示されたウィンドウが現れます。

注意:パントンカラーの情報は必ずしも含まれていないといけないというわけではありませんが、オフセット印刷の際に必要なため、多くのクライアントが要求します。しかし、CMYKからパントンカラーへの変換はとてもシンプルなので、念のために情報を含めておくのが親切でしょう。

Find_Pantone

下記が、変換の方法です。

  1. ロゴを選択
  2. 「編集」>「カラーを編集」>「プリセットで再配色」>「3 カラージョブ」(ロゴに3色使われている場合)
  3. Pantoneカラーライブラリを選択(上記例では、「Pantone + Solid Coated」を選択)
  4. 「OK」をクリック

スウォッチパネルの中に3つの新しいPantoneスウォッチが現れます。カラースウォッチの上でクリックをするとカラーパネルに番号が現れます。これでパントンカラーの情報が分かります。

3.最小サイズ

Mini_Size

ブランドスタイルガイド上でロゴの最小サイズを規定することで、ロゴを常にはっきりと視認しやすい状態に保つことができます。上記の例では、最小サイズをスクリーン上で105×16ピクセル、印刷では37.5×6センチと定めています。最小サイズはロゴ全体のデザインや形状によって変わりますので、慎重に判断しましょう。

4.余白スペース

Clear_Zone

どんなロゴでも、最大限効果的に見せるためには周囲に余白スペースが必要です。ロゴの完全性と視認性を守るために、この余白スペースには、他のいかなる画像やグラフィック、印刷のデザインも入り込むことはできません。上記の例では、小文字の「x」の高さを利用して、ロゴ周辺の余白スペースを定義しています。

まとめ

今回挙げた例は、ブランドスタイルガイドの最も基礎となる部分であり、ここにもっと多くのビジュアルに関する項目やスタイルの基準が加わっていきます。

クライアントにデザイン譲渡する際にこの小さなステップを踏んでおくことで、無駄な時間を使わずに済むようになります。クライアントが何度も連絡を寄越し情報を求めてくることもありませんし、また、クライアントがあなたのデザインしたロゴを使用する際に誤った使い方をしてしまうこともありません。

あなたはブランドスタイルガイドに、他のどんな情報を含めますか?ぜひコメントでシェアしてください!