企業やブランド、商品、ショップなどのシンボルである「ロゴ」。「イメージを浸透させてブランディングを行う」という企業ロゴの特性から、デザインして採用されたロゴはしばらくリニューアルすることは少なく、長い期間にわたって人の目に触れることで親しまれ、デザイナーにとっても作り甲斐という大きな醍醐味があります。今回はロゴデザイナーになるための道や必要なスキル、気になる給与などを紹介します。

ロゴデザイナーに向いている人とは?

ロゴはクライアントにとって、企業、ブランド、新商品の顔です。時には社運を賭けたプロジェクトを左右するほど重要なものになってきます。

ロゴ&ブランディングセット
The Curious Kitchen ロゴ&ブランディングセット by Project 4

CI(コーポレート・アイデンティティ)やVI(ブランド・アイデンティティ)と非常に密接で、デザインワークの中でもビジネスやマーケティングとの関連が深い分野です。ロゴデザイナーに向いているのは、ビジネス感覚に優れ、ロジカルに物事を考え組み立てられる人。センスを発揮することはできても「なぜこのデザインなのか」をビジネスや商品開発と結びつけてクライアントへ提示することが必要とされるため、感覚や感性だけでデザインするタイプの方は、まずこの部分を磨く必要があります。

どんな能力やスキル、資格が必要なの?

ロゴに特化したデザイナーになるルートは、コンサルティング会社の社内デザイナーとして採用されるか、CI・VIに強いデザイン事務所に入社するのが一般的のようです。前者の場合はその道で有名なブランド企業であるほど入社の門戸は狭く、ある程度の学歴や美術大学卒、またはデザイナーとしての実務経験があった方が有利になります。

後者の場合は通常のグラフィックデザイナーと同様で、未経験であれば「Adobe Illustrator、Photoshopが使用できるスキル」が基準。ところがこうした専門のデザイン事務所自体の数が少ないので、やはり業界自体が狭き門と言えます。専門とは言わないまでも、ロゴデザインの実績が多いデザイン事務所に入社してスキルを積むのが早道となるでしょう。

ロゴデザイン
FastTransactロゴ by msaifulhak

事務所を選ぶ際は事務所のHPから「作品実績」などをチェックして、ロゴデザインが豊富だとそれがそこの強みだと考えられますので、志望動機も「ロゴデザインをメインでやりたい」ことを明確に伝えれば、面接時に好印象を与えられるかもしれません。

ロゴデザイナーの給与相場はどれぐらい?

ロゴデザイナーの給与相場は所属する企業にもよりますが、コンサルティング会社の場合は、一般的な新卒よりやや高めの初任給で約25万円前後です。

ロゴデザイン
by goopanic

ベンチャー企業であれば初任給はもっと高いようですが、給与が上がる基準は厳しく、数字で示せる実績がないと昇給しない場合もあります。デザイン事務所の場合は、未経験者だと一般的なグラフィックデザイナーと同等の約20万円前後からのスタートが相場になります。キャリアを積むごとに職務上で「クライアントとの折衝能力」「ビジネス感覚」「マーケティング視点」「プレゼンテーション力」など、一般的なグラフィックデザイナーよりもマルチな能力が求められるので、その分、成長してからの給与水準は他分野のデザイナーより高くなる傾向です。

ロゴデザイナー業界のこれからの動向は?

IT業界を中心にベンチャー企業が増え、企業再構築も盛んになっている今、ロゴデザインのニーズは、ますます拡大傾向にあるでしょう。その追い風を現す1つの指標が、IPO(新規公開株)による店頭公開企業の増加。さらに今後5年10年の長期スパンで準備中の企業も多く見込まれます。

株式公開は一般投資家の注目も高まることから、ロゴや社名を含めて見直す機会であり、ロゴデザイナーが活躍する大きなチャンス。もともと「ロゴデザイン」を手がける機会は、他のジャンルのデザインほどコンスタントではありません。ロゴに特化したデザイナーを目指すなら、フォーマルな企業ロゴから、さまざまな年代をターゲットにした商品、ブランドロゴまで対応できるバラエティ豊かなデザインスキルを身につけることで一人前のロゴデザイナーになれるでしょう。

ブランドガイド
ブランドガイド by ludibes

まとめ

いかがでしたか。ロゴデザインは大変魅力的な分野で、IT業界を中心にベンチャー企業による需要も増加傾向。クリエイティブ以外のビジネス感覚や幅広いタッチのデザイン力を得意分野にすれば、マーケターやコンサルとしても重宝される存在になり、相場より高収入を得られることもあります。社会に広いアンテナを張り続けられるロゴデザイナーを目指しましょう。