8種類の定番フォントと制作した書体デザイナー

Maya Lekach

世界でも名の通った定番フォントは至る所で見かけます。デザイナーになると、画面をランドスケープ表示にした際、文字のセリフやウエイトに目が行くようになります。ここで取り上げたフォントには、それぞれに制作者がいて、ちょっとした歴史があり、各フォントを好んで使うファンだっています。

それでは、各フォントが有名になった経緯や、大胆なアイデアで私たちの見る世界を一変させた書体デザイナーたちをご紹介しましょう。

1. Helvetica(ヘルベチカ)

Famous Fonts, New York Subway - Helvetica
via wikimedia commons

制作者:マックス・ミーディンガー、エデュアード・ホフマン

フォントファミリー:サンセリフ体

起源: 1957年、スイス、ハース活字鋳造所。当初ミーディンガーは画家になることを望んでいました。しかし、父親にもっと現実的な職を考えるように言われたのをきっかけに、ミーディンガーは書体デザインを始めます。そして30年の月日が流れ、同僚だったホフマンとHelveticaを考案したのです。標識などによく使用される中立的なフォントの役割を見事に果たしています。

功績:世界で最もよく見られるフォントと言ってもよいでしょう。ドキュメンタリー作品『ヘルベチカ ~世界を魅了する書体~』にも取り上げられています。他にもファッションブランド「アメリカンアパレル」のブランド書体やインテリアブランド「クレイト&バレル」、航空会社「ルフトハンザ」、「ジープ」のロゴ。さらにニューヨークの地下鉄網の標識など例を挙げればきりがありません。

2. Bodoni(ボドニ)

Vogue
Vogue (via Me and My Magazines)

制作者:ジャンバティスタ・ボドニ

フォントファミリー:セリフ体

起源: 1790年以降、イタリア。ボドニは数多くの君主に仕えた正式な活字父型彫刻師でした。彫刻師として才能が認められたボドニはパルマ公国印刷所に招請され、印刷業に従事します。当時、彼には「王に仕える書体デザイナー」「書体デザイナーの王様」という肩書が付けられるほどでした。ボドニの死後、彼の彫刻技術を組み合わせてフォントが制作され、今あるBodoniとして有名になりました。

功績:現在使われているフォントの中でも、とても古いフォントの一つ。雑誌「Vogue」や映画『マンマ・ミーア!』のポスター、ロックバンド「ニルヴァーナ」のロゴ、コロンビアレコードのブランド書体に使われています。

3. Times New Roman(タイムズ・ニュー・ローマン)

DeniseChan
Photo: Denise Chan (via flickr)

制作者:スタンリー・モリスン、ヴィクター・ラーデント

フォントファミリー:セリフ体

起源: 1931年、イギリス。書体デザイナーのスタンリー・モリスンがイギリス紙『The Times』の読みにくさを指摘し、同紙から修正依頼を受けます。モリスンは同紙のデザイナーであるヴィクター・ラーデントと共に、このフォントを考案しました。快適に読めるフォントとして世界中の印刷物で使用されています。

功績:大学での英字論文を書く際、ダブルスペース形式のフォントサイズ12ポイントでTimes New Romanを使用すれば、最も読みやすい論文ができます。1992年からマイクロソフトの各バージョンで設定が可能です。書籍や新聞でも見かけることが多く、印刷物で高い視認性を発揮します。Times New Romanのないフォントリストは存在しないでしょう。

4. Futura(フーツラ)

Famous poster fonts: Futura
左:Gravity (via IMP Awards)、中央:American Beauty (via IMP Awards)、右:Gone Girl (via IMP Awards)

制作者:パウル・レナー

フォントファミリー:ジオメトリック・サンセリフ体

起源: 1927年、フランクフルト、Bauer活字鋳造所。Futuraは初めてのジオメトリック・サンセリフ体フォントとしてよく誤解されます。初めてにあたるフォントはLudwig & Mayer活字鋳造所で考案されたErbarです。Futuraは当時よく使われていたErbarに対抗して制作されました。Bauer活字鋳造所の方がLudwig&Mayer活字鋳造所よりも規模が大きかったことから、Futuraは時が流れても廃れることはなかったのです。

功績:様々な映画ポスターで見られます。例えば、『ゼロ・グラビティ』、『アメリカン・ビューティー』、『ゴーン・ガール』、『インターステラー』など。他にも『Lost』、『セサミストリート』といったテレビドラマや、高評価を得たグラフィック・ノベル『ウォッチメン』でも使用されています。名のある映画監督ウェス・アンダーソンやスタンリー・キューブリックも好んで使うフォントなので、彼らの映画にもよく登場します。

5. Frutiger(フルティガー)

ユーロ
Photo: Eric Caballero (via flickr)

制作者:アドリアン・フルティガー

フォントファミリー:サンセリフ体

起源: 1974年、スイス。書体デザイナーだったフルティガーがアメリカのマーゲンターラー・ライノタイプ社より依頼を受けます。パリのシャルル・ド・ゴール国際空港の標識に使用するため、彼がデザインしたRoissyの印刷版を制作するという案件でした。その依頼を受けて出来上がったのが今のFrutigerです。フルティガーはそのフォントに余計な特徴がなく、明瞭さや飾り気のない“裸”の良さがあると考えていました。

功績:多くの大学で公式フォントとして使用されています。クレアモント・マッケーナ・カレッジコーネル大学南カリフォルニア大学などがあります。他にも公営高速鉄道システム「Bay Area Rapid Transit (BART)」、旅客鉄道「アムトラック」や「シドニー・シティ・レール」の標識にも使われています。Frutigerの特筆すべき功績はEUのユーロ紙幣に使用されていることでしょう。

6. Garamond(ギャラモン)

A&fitch
via Abercrombie & Fitch

制作者:クロード・ギャラモン

フォントファミリー:旧型セリフ体

起源:現在使用されているフォントの中で、最も古いフォントの一つです。1530年頃にフランスで制作されたと考えられています。当時、フランスは政治的にも社会的にも不安定な情勢で、新たなアイデアを考案するために新たなフォントが求められる時代でした。ギャラモンの死後、Garamondはフランスとドイツの活字鋳造所で使い続けられ、現在まで一つのフォントとして生き続けてきたのです。

功績:主に印刷物に使用されます。フランスの出版書籍の中では現在も最も多く用いられているフォントです。ファッションブランド「アバクロンビー&フィッチ」のロゴにも使われています。軽い筆致のためにアメリカ政府が書類作成にGaramondを使えば、4億ドル分のインクコスト削減になると見積もられたこともあります。(実際、計算に誤りがありました)

7. Akzidenz-Grotesk(アクチデンツ・グロテスク)

Volkswagen
via Identifont

制作者:ベルトールド活字鋳造所

フォントファミリー:グロテスク・サンセリフ体

起源: 1898年、ベルトールド活字鋳造所だと考えられていますが、あくまで噂の範囲です。正確な起源は不詳で、多くのデザイナーがこの定番フォントの制作者と考えられてきました。1950年、当時のベルトールド活字鋳造所の所長グンター・ゲルハルト・ラングによって見直されたAkzidenz-Groteskは世間に広まり、現在の最も一般的な形式に至ります。

功績:アメリカ赤十字社の公式フォントに起用されています。NBA「ブルックリン・ネッツ」のロゴフォントでもあり、1960年代にフォルクスワーゲンの広告にも立て続けに使われました。電化製品メーカー「ブラウン」の製品フォントとしても使われています。

8. Avenir(アベニール)

Iamsterdam
via Wikimedia Commons

制作者:アドリアン・フルティガー

フォントファミリー:ジオメトリック・サンセリフ体

起源: 1988年、AvenirはFrutigerの制作者アドリアン・フルティガーが晩年に制作したフォントです。フルティガーはAvenirが彼の最高傑作だと考えています。

功績:アムステルダムの公式フォントであり、街のキャッチコピー「I amsterdam」など、街の至る所で見かけます。Appleの「マップ」アプリでも使用されています。アメリカの家電量販店「BEST BUY」用に改修されたAvenirはAvenir Next for Best Buyと呼ばれています。

あなたのお気に入りのフォントは何ですか?ぜひコメントして教えてください!

[ 翻訳:shunichi shiga ]

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書体を見つける:ロゴフォントを選ぶ4つのヒント

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