デザイナーがLPでできること

インターネット上のバナー広告や検索結果のPRワードをクリックすると、最近はランディングページ(LP)へリンクします。ランディングページの「ランディング」とは「着地」「上陸」という意味の英語で、ユーザーが最初にアクセスしたウェブページの事を指しますが、特にインターネット広告業界では、商品やサービスの売り込みを長めの1ページにまとめたものを言います。
このLPの制作を依頼された時、どのような事に気を付けたら良いかをご説明しましょう。

LPの内容に含まれるものとは?

LPの構成内容は

たいていのLPは上の図のような内容になっています。「キャッチコピー」はターゲットに訴求する言葉とイメージ画像が入ります。ダイエット食品だと「おなかがペッタンコに!」という言葉にスリムな女性の写真というような組み合わせを目にした事も多いでしょう。

「共感」はターゲットの気持ちを代弁するような言葉です。「スイーツをガマンしなくても大丈夫!」などが入ります。

「商品」は文字通り、商品やサービスの具体的な説明とその画像です。

「ベネフィット」は、その商品を使うとどんな効果があるかを提示します。「10日でウエストがマイナス3センチ!」「お肌も同時にスベスベに!」などが並びます。

「利用者の声」は、商品を使った人の感想です。

「差別化」は、同じような商品との違いを書きます。「いろんな味があって続けやすい!」などが挙げられるでしょう。

「アクション」は、商品なら購入ボタン、サービスなら問い合わせボタンが置かれます。「問い合わせ先」は会社名や会社概要が入りますが、「アクション」を優先させたいので、かなり小さめにして、リンクも貼らない場合が多いです。

LPの内容から対象者を想像する

以上のように、商品やサービスを知り尽くしていないと、利用者の声はおろか、キャッチコピーさえ書けないので、文章部分は依頼主に任せたほうが無難です。

逆に言えば、おおまかな商品説明だけで、あとはデザイナーが考えるという依頼は、必ず問題が出てくるでしょう。文章がそろった上で、デザインの作業に入らなければなりません。その後は用意された文章から、ターゲットを見極めます。

はっきりとした文章が書けるという事は、依頼主もマーケティングしてターゲットを絞っているので、デザインするほうも把握しやすいと思います。

引き込ませるデザインのコツ

ターゲットが分かったら、次はそのターゲットが好みそうな色やフォントなどを選びましょう。一般的に、女性向けならライトトーンで爽やかな感じに、男性向けならダークトーンで力強い感じにしますが、LPの内容によっても変わります。

それぞれの項目は補色同士にして、メリハリを付けたほうが良いです。フォントは、特に見出しには強調するためにゴシック系を使う事が多いですが、信頼感を出すために明朝系も臨機応変に使いましょう。一番初めに目にする「キャッチコピー」の部分は、最大限に力を入れます。文字列は白枠の幅を大きく取ったり、暗めの背景に白で浮き立たせるなど、インパクトを与えます。画像も画面の半分以上を占めるような大きさにしましょう。

最後の「アクション」のボタンは、グラデーション、ベベルやエンボス、ドロップシャドウを多用して、注意を集めます。

コーディングまでする場合、ホバー時の動作の有無に迷いますが、パソコン以外にスマートフォンなどでも共通で使うなら、意図した動作にならない時があるので、付け加えないほうが良いでしょう。

アクションを意識するデザイン

このように全体を見ると、新聞に入っている折り込みチラシとほぼ同じような作りだと分かります。しかし最近は、このようなLPがすでに溢れ返っているので、より差別化するために、物語形式やポスター形式といった新しい形に変化してきています。

これからこそがデザイナーの本来の力を発揮できる時かもしれません。