印象に残るロゴ

ロゴを制作する場合、人の印象に残るようなデザインを目指していきたいものです。印象的なロゴを作るためには、ロゴのデザインに入る前の段階で、対象企業の業務内容や方向性などに関する知識を深めたり、そのロゴが実際に使われるシチュエーションを想定したりすることが重要となってきます。
ここでは、実際に使われているロゴを参考に、見る人の印象に残るロゴ作りに欠かせない4つのコツについてご紹介します。

企業ブランドをきちんと理解する

ロゴは企業の顔、企業のイメージとなる大切なアイコンです。その企業の代表としてロゴをデザインする上で、企業ブランドを理解することは必要不可欠です。

例えば、アニメーション制作会社のロゴは、エンターテイメント性を感じられるポップで楽しそうなイメージが求める傾向にあります。これがカッチリした強そうなロゴの場合、エンターテイメントというより堅苦しさを感じてしまうかもしれません。一方、セキュリティ会社のロゴは、堅実で安心感を与えるカッチリしたロゴデザインを求める傾向があります。ポップで楽しそうなデザインにしてしまった場合、安心してセキュリティ面を任せられないといった印象を与えかねないからです。

その企業がどのジャンルで活躍していきたいのか、そのジャンルに必要なブランドイメージは何なのか、しっかりと考えた上でロゴデザインを進めていきましょう。

オリジナルのロゴマークコンセプトを考える

企業のイメージが固まったら、コンセプトを考えましょう。ロゴに意味を与えることで、長く愛されるロゴに生まれ変わります。
例えば、リンゴのマークとして知られるアップル社のロゴには、2つの意味が隠されていると言われています。一つめは、アダムとイブが食べたことから「知恵」の象徴として知られてきたリンゴです。さらに、アップル社の当初のロゴマークがニュートンをモチーフにしていたことから、世界三大リンゴは「アダムとイブのリンゴ・ニュートンのリンゴ・アップル社のリンゴ」と言われるほどのブランドイメージを確立しました。

二つめは、リンゴの欠けた部分に着目し、コンピュータで使われる単位byteと、かじることを意味するbiteを表現している点です。限りなくシンプルな中にも深いコンセプトが込められているようです。

マイクロソフトは、シンボルとロゴタイプを合わせてひとつのロゴとしています。窓の形に見えるように並べられた4色のボックスは、光の三原色と色の三原色を表現したもので、ありとあらゆる色を表現できるという思いが込められているそうです。このように見慣れたロゴにも、いろいろなコンセプトが隠されています。

作字した文字を使用してロゴマークを作る

日本のパソコンのブランドとして確立している「VAIO」は、「VA」の部分は波打つようなデザインでアナログ信号を表現し、「IO」はスタイリッシュなデザインでデジタル信号を表現しています。アナログからデジタルへ変化を遂げてきた時代に生まれた製品の象徴的なロゴと言ってもいいでしょう。

宇宙航空研究開発機構JAXAのロゴには、宇宙に輝く星が隠されています。”A“を使い作字をし、「希望」「誇り」「探究心」の象徴である星を輝かせています。

作字した文字を使ってのロゴマークは、ロゴのオリジナリティを表現でき、同時に深い意味を込めることができます。ロゴ制作に悩んだ際は、作字デザインに挑戦してみるのもいいかもしれません。

使われるシチュエーションを想像する

ロゴはありとあらゆるところに使われています。自動車、電化製品、文房具、化粧品等、身近なところでもさまざまな企業のロゴを目にすることがあると思います。

ロゴを作る際に考えたいのが、ロゴがどのようなシチュエーションで使われているのかということです。幅広い事業展開がなされている企業であれば、汎用性を高くするためによりシンプルなロゴを、エンターテイメント性をロゴに織り込みたいのであればポップなイメージを感じられるロゴをデザインに用いるケースが多くあります。どこでどのようにロゴを使用するかにより、デザインの方向性を変えていくことがロゴ作成のポイントとなります。

シチュエーションを想像する

人の印象に残るようなロゴ作りを目指すのであれば、その企業の社員になったつもりでロゴのデザインを考えると良いと言われています。企業のことをよく知り、オリジナリティを全面的に表現することで、最良のロゴデザインを生み出していきましょう。