シンプルなバナーデザイン

シンプルなデザインは内容をわかりやすく伝えられるメリットがあり、これはもちろんバナー広告においても同様です。デザインの要素をできる限り省きながらも、伝えるべき情報はきちんと盛り込む必要があるため、簡単なようで実は奥が深いデザイン手法です。今回はシンプルなデザインのバナー広告を作る基本テクニックを紹介します。

まずは最も伝えたいものを決定する

伝えたいものの決定

チラシやポスター、カタログなどの販促物と同様に、まずは最も伝えたいものを決定することから始めます。これはデザイナーだけで考えられることではないので、クライアントからヒアリングを行い、1つでも多くの要望を引き出しましょう。

ヒアリングする上で大切なことは、相手に萎縮しすぎず、少しでもわからないことがあればきちんと質問をすることです。曖昧なままで制作を進めてしまうと、結果的に修正の回数が増えてしまい、クライアントから「このデザイナーとは相性が悪い」と思われてしまうかもしれません。

ヒアリングは、トークが上手いかどうかが重要なのではなく、お互いの認識に違いがないよう、決定しておくべき事項を明確にし、積極的に質問することが大切なのです。

バナーの全体的な構成要素を決定する

構成要素の決定

バナーの全体的な構成要素を決定する際に、ぜひ試してほしいのは、思いつく限りのデザイン要素を作り出し、とりあえずすべてバナーにはめ込んでみることです。するとシンプルなものからはかけ離れた、派手でデザインとは言えないバナーができあがると思います。

しかし、まずはそれで良く、その状態から不必要なデザイン要素を省いて、最終的に必要な要素だけを選出します。この要素を究極まで省いていくテクニックこそ、シンプルなデザインのバナー広告を制作する一般的な手法となります。

テキストには優先順位をつけよう!

テキストの優先順位

ポスターなどデザイン面積(サイズ)が広いものであれば別ですが、バナーなどのデジタル広告はデザイン面積が狭いことが多く、1つの宣伝枠内で2つ以上の要素を目立たせることは困難です。ですから、テキスト要素が複数あるならば、それらに優先順位をつけ、最も伝えたい言葉を決めておく必要があります。

複数あるテキストの中から1つに的を絞るときには、「自分がそのバナーを見たときにどんなテキストが目に飛び込んできたら、バナーをクリックするだろう?」と考えれば、自然と優先順位が見えてくると思います。また1人で決めずに、クライアントからヒアリングをして要望を聞き、イメージをすり合わせることができれば、なお良いでしょう。

バナーの絵とテキストの配置を考える

要素の配置

「テキストには優先順位をつけよう!」でも紹介しましたが、バナー広告はそのデザイン面積が狭いので複数のコンテンツを目立たせることは困難です。また、無理やり複数の要素を目立たせようとすると、お互いがぶつかり合い、シンプルなデザインどころか何を伝えたいのかわからないデザインになりかねません。

その為、バナーの絵とテキストの配置をきちんと考え、「今回目立たせたいのはどちらの要素なのか」を見極める必要があります。どちらの要素を目立たせるか悩んだ場合は、絵とテキストを単体で観察して、インパクトがある方を選ぶといいでしょう。全体的なバランスはとりつつも、目立たせる方の面積を大きめにとって配置すれば、バナー広告はより効果的になるかもしれません。

最終校正

以上がシンプルなデザインのバナー広告を作成する基本的な方法です。簡潔でわかりやすいバナー広告は、単純に要素を削ればいいというわけではありません。テキストやイラストの内容、そしてその配置や大きさまで、しっかりと計算して作るものなのです。ぜひこの記事を参考にして、依頼者が満足するシンプルなデザインのバナー広告作りに生かしてみましょう。