メニューデザインのコツ

レストランやカフェなどに必ず置いてあるメニューブック。という事は、店の数だけメニューブックの種類が存在し、それぞれのデザインが必要になります。従って、デザイナーを続けていると、メニューブックのデザインを依頼される場合も多いでしょう。ここでは、メニューブックのデザインに役立つコツをお届けします。

メニューの内容をしっかり把握

料理の種類自体は、お店の人しか分かりませんので、そこは漏らさず教えてもらうしかありません。
料理の名前など必要項目を並べるだけで良いという希望でしたら、そこはその通りにして、シンプルでもセンスのあるデザインで仕上げましょう。

ただ、わざわざデザイナーにメニューブック制作を頼むという事は、お店の人もメニューブックが売り上げに貢献してほしいと期待しているはずなので、そこはデザインの力で助けたいものです。
そのようなメニューブックを作りたいという要望が少しでもあれば、まず、料理の写真を掲載する事を勧めましょう。しかし、この写真は美味しそうに撮れていなければならないので、腕に自信がある場合以外は、プロに頼んだほうが良いと思います。

写真が用意できたら、次はお店の売りにしたい料理を聞きます。
デザインする時は、この料理の写真をメニューブックで一番最初に目にする場所に大きく載せましょう。

「こだわりの」「とろける」「野菜たっぷり」などのキャッチコピーも付けたほうが良いので、お店の人に考えてもらうか、予算に余裕があればコピーライターに頼むというのも手です。

店の雰囲気に合ったデザインを

文字だけのシンプルなメニューブックも、写真をふんだんに使ったメニューブックも、どちらもお店の雰囲気に合ったデザインでなければ良い効果が生まれないでしょう。それは、色、フォント、罫線や飾り、グループの配置といった細部まで影響します。

和風、洋風、中華だけでなく、庶民的なのか高級志向なのか、若者向けなのか年配向けなのかに加えて、お店の内装、特に壁やテーブルの色、照明の具合など、詳しい情報から総合的に判断しなければなりません。

また、メニューブック自体の大きさもデザインの考慮に入れるべきでしょう。一般的には、食事主体の店は大きめに、雰囲気重視の店は小さめにしています。
メニューブックをスタッフが持っていくのか、テーブルに置いたままにしているのかも、テーブルの寸法を含めて、メニューブックの大きさを決める重要なポイントです。
その形態も、メニューブックという名の通りの冊子状のものから、2つ折りや3つ折りの見開き1ページのもの、観音扉のように左右に開くものなど様々です。

さらに、ページ数を考える必要もあります。文字や写真を詰め込み過ぎると読みにくくなるので、1ページに余裕を持たせるべきですが、料理数が多くてページ数が増えてしまうかもしれません。

しかし、そんな場合でも12ページくらいを上限にし、その際はドリンクメニューは別にするなど、お店の人と相談しましょう。

テンプレートや素材の活用術

依頼を引き受けた以上は、細部までこだわって仕上げたいところですが、メニューブックのデザイン単価が低いのも事実です。
そこで、既存のテンプレートや素材を活用してみましょう。
ただ、現在、日本のサイトで提供されている無料のメニュー用テンプレートはデザイン的に満足できるものが少ないと言えます。

しかし、レストラン、そば屋、中華料理店といった業種による傾向を知るのに良い材料かもしれません。
と言うのも、横並びのデザインを好むとまでは行きませんが、イメージから掛け離れた奇抜なデザインは避けられる風潮があるからです。

一方、海外のサイトにあるテンプレートや素材は、かなり高いレベルのものが入手できます。
いずれの場合も、商業利用可能か、よく調べて使ってください。

テンプレートや素材の活用

何とか工夫すればお店の人でも自作できるメニューブックですが、そこをデザイナーに依頼するのですから、できるだけ力になりたいものです。

依頼した側も依頼された側も満足できるようなデザインを目指しましょう。