パンフレット制作でデザイナーが知っておきたいコツ

shunichi shiga
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会社の案内、商品の説明、サービスの紹介などによく使われる商材の一つにパンフレットがあります。
グラフィックデザイナーの肩書を持っていると、こういったものを制作する依頼を多く受ける事でしょう。

依頼する側も依頼された側も満足できるデザインにした上で、分かりやすく伝わりやすいパンフレットにする制作術をご説明します。

依頼主の希望を上手に汲み取ろう

例えば、ある商品のパンフレットの制作を依頼された時、「これとこれは入れて後は任せる」と言われても、絶対にそのまま作業に入ってはいけません。

後から「理想のイメージと違う」と言われる可能性が高いためです。
依頼する側は具体的な商品を出しているので、「この商品に合ったイメージをデザイナーが考えてくれる」と思っているかもしれません。

しかし、現実は一発でイメージが合致するなんてありえないというのは、少しでもこのような作業に従事した事がある人なら理解できるでしょう。

そんな羽目に陥らないためにも、まずは、高級感を出すのか、親しみやすい感じを出すのか、相手の理想としている全体的な雰囲気の把握に努めます。
その時、「明るく」や「ドーンとした感じで」といった曖昧な表現で指示された際は、必ず相手の意図を突き詰めなければなりません。普通「明るく」と言われたら、明度が高いライトカラーを考えると思いますが、人によっては彩度が高いビビッドカラーが「明るい色」だと認識しているかもしれないのです。「ドーンとした感じで」も、それだけ飛び出ているような演出を施したらいいのか、それとも全体的に重厚感を出したらいいのか、デザインに迷います。
このように、ああでもないこうでもないという擦り合わせをして初めて、イメージが合致すると言えるでしょう。

どうしても依頼主との意思疎通ができない場合は、相手の理想としている既存のパンフレットやWebサイトなど、具体例を出してもらうのが手っ取り早いと思います。

素材がそろっているかキチンと確認

パンフレットを作るには、表題、説明文、キャッチコピー、ロゴ、写真、イラストなど様々な素材が必要です。フリーランスのデザイナーだと、写真を撮影したり、キャッチコピーや説明文を書くのは対応できないという場合が多いかもしれません。その点は依頼主に説明しておきましょう。

また、できるだけ依頼主から「このページにはこれを入れる」というレイアウト案をもらうようにしたほうが良いでしょう。もし口頭だけの指示で済まされそうになったら、箇条書きで充分なので文章で残してほしいと頼んでおくと、後々のトラブルを回避できます。
それに従ってラフ案を用意しなければならない場合は、その分の費用も制作料金に盛り込むべきだと思います。
こうして、素材が出そろってから本番に入ったほうが効率良く制作できるでしょう。

万が一、制作途中で依頼主から変更や追加が入った時は、すぐに「無理だ」と答えずに、冷静に「指示に従うとこれだけの時間や費用が掛かる」と返してください。
一般の人は、デザインにどのくらい作業が必要か知らない場合が多いのです。しかし、しっかり説明すれば分かってもらえる可能性は高いでしょう。
これは、制作が完了して依頼主に提出した後のダメ出しにも使えます。

念入りに打ち合わせしても、完成したパンフレットを見たら考えていたものと違うと言われるのは往々にしてある事です。
修正回数を制限するのも手ですが、作るからにはお互いに納得したものを仕上げたいと思うのが人情でしょう。

デザイナーの技術が大丈夫なら、あとは時間と費用の問題と思いますので、どうすれば理想の形に近づくか話し合ってください。

デザイナーの力量を発揮できる場所は?

どんなに文字だけの究極にシンプルなパンフレットでも、センスの良さが問われます。
色やフォントの選び方、文字や図表の大きさ、配置や余白の取り方など、どれを挙げても工夫次第で良くもなり悪くもなるでしょう。

また、依頼主に出してもらったレイアウト案から、こうすればより商品が引き立つというアイディアが浮かぶかもしれません。
その時は、商品のコンセプトを把握した上で思い切って提案すると喜ばれる可能性が高いです。

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パンフレットには、制作を依頼する側の考え、依頼された側の考えに加えて、パンフレットを見る側の考えも込めなくてはなりません。

いくら、依頼主やデザイナーが納得する出来でも、実際のターゲットに響かなくては意味がないので、その辺りのリサーチも重要になってくるでしょう。

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