11冊の必読デザイン書籍

shunichi shiga

どんなデザインブログやRSSフィードをチェックしていても、どれほど目に留まるデザインのタブレットでも、古くから馴染みのある本に代わるものはありません。そんなハードカバーの本は、見た目だけでも美しいデザインのモデルになり、作者の権威をより価値のあるものにしてくれます。更にデザインは洗練され、一般的なオンラインサイトよりも徹底して編集処理されています。

そのため、99designsのコンペでは、月間トップ9入りしたデザイナーに読み応えのあるデザイン書籍を進呈しています。1年以上に渡り、数多くの本を進呈してきましたので、中でもおすすめの書籍をリストアップしました。そこで今回、デスクに気品を添える11冊の素晴らしい本をご紹介します。私たちが愛してやまない、すべてのデザイナーにとって必携の本ばかりです。

ロゴ、ブランド、理念

Big Brand Theory (Sandu Publishing)

ハイエンドなブランドの確立を狙う戦略(アディダス、スターバックス、ユニクロなど)の事例研究や、各社の企業理念を反映させたブランドデザインの重要ポイントを学べる1冊。

Logo, Font & Lettering Bible (HOW Design Books)

プロからアマチュアまで、すべてのデザイナーにぴったりの1冊。ロゴやタイプデザインについての指導、アドバイスが掲載されています。カバーだけでこの本を判断してはいけません。

Designing Brand Identity (John Wiley & Sons, Inc.)

ブランド・アイデンティティーの研究、開発から、そのデザインの実践までを5段階プロセスで掲載。グラフィックデザイナーには欠かせない1冊です。

Design DNA: Logos (HOW Books)

有名ブランドコンサルタントであるマシュー・ヒーリー氏が世界中からロゴデザインを抜粋して分析し、企業理念、ブランド戦略、マーケティングにおける情報をまとめています。

タイポグラフィ

Thinking With Type (Princeton Architectural Press)

本の中でも時には抵抗が出るほど学術的な言葉で編集されているものもありますが、この1冊のベストセラーはタイプデザインやその役割をビジュアルで解説している傑作です。

Type Matters! (Merrell Publishers)

タイポグラフィについてどれほど詳しいとしても、もっと知っておくべき知識はあるはずです。デジタルな社会の先頭に立つ現代では、タイプデザインの制作はタイポグラフィの工程に欠かせません。専門用語にくじけず習得すれば、この1冊はあなたにとって絶対に手放せない参考書になります。

Communication Arts Typography Annual (Communication Arts)

Communication Arts』はグラフィックデザインから写真まで様々なデザインが掲載された隔月誌です。毎月、充実した内容が届き、年に1度刊行される『Typography Annual』は特に楽しみでなりません。

デザインの歴史

100 Ideas that Changed Graphic Design (Laurence King Publishers)(日本語翻訳版あり)

グラフィックデザイン業界が現在の姿に至るまでに、時代の移り変わりと共に変化し、影響を与えた技術、スタイル、手法の革新を100の項目で解説した1冊。

Pantone: the Twentieth Century in Color (Chronicle Books)(日本語翻訳版あり)

1900年のパリ万博博覧会から生まれた「ペイル・ゴールド」や「オールモスト・モーブ」から、ミレニアムのカウントダウンを彩る「ラスト」や「ミッドナイト・ネイビー」など、20世紀の流行色の変化をカラーチャートで紹介しています。

デザイン・インスピレーション

Drawn In: A Peek into the Inspiring Sketchbooks of 44 Fine Artists, Illustrators, Graphic Designers and Cartoonists (Quarry Books)

有名アーティストのプロフィールや、彼らのスケッチブックに描かれた作品をフルカラーで紹介。めったに見ることのできないクリエイティブな作品ばかりで、あなたの感性が磨かれること間違いなし!

Creative Workshop: 80 Challenges to Sharpen Your Design Skills (HOW Books)

納品の締切りに追われた状況でデザイン制作は可能でしょうか?そんな時間の制限された状況で、デザインの案件に取り組む練習として80の課題がこの1冊には用意されています。

他に良い本はありますか?ぜひコメントをしてシェアしてください!

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伝統的に、私たちは実践もしくは理論を通して学ぶのが唯一の方法であると考えがちです。もっとやるか、もしくはもっと勉強するか……それくらいでしょう。 これは本質的には事実ですが、理論や実践よりも習得に役立つことがたくさんあると知っておくことは価値があることです。それは、私たちが日々つくり出す習慣です。習慣を長く続ければ、何かを習得することができるのです。もし毎日15分読書をすれば、隣に座っている人よりも多くのことを知るでしょう。もし毎日10のセンテンスを書くなら、何も書かない人よりも上手く書けるようになるでしょう。 グラフィック・デザインを学ぼうという人にとって、非常に役に立つ習慣がいくつかあります。それをご紹介しましょう。 1. 創造する — ベストセラー本の著者であるマルコム・グラッドウェルは、この話題に関する本を多く書いています。その中で、何かのエキスパートとして認められるためには、1万時間の実践が必要であると説明しています。 1万時間という時間が正しいかどうかはさておき、今日からその時間を数えてみる立派な理由を与えてくれそうです。 2. 競う — 生存本能を認めたくなかったとしても、古くからあるシンプルな競争は、(一番でなかったとしても)モチベーションを激しく刺激してくれることの一つに間違いありません。もしあなたと同じものを狙っている人が後から追ってくると知れば、あなたは先にそれを手にするためにどんどん前に進もうとするでしょう。 これはデザイナーにとって、コンペでないときは、コンペの作品と同レベルのクオリティのものを制作するのが非常に難しいということを意味します。デザイン・コンペであなたを負かそうとしている他の誰かがいることを知ることで、あなたはより努力をし、ベストを尽くし、そしてその時に、一人でやっている時には生み出すことのできない何かを手にすることができるのです。 私たちは、競争を通して成長します。ですから、コンスタントにクライアントを持つことは素晴らしいことですが、99designsのコンペに参加してみることもまた、まったく違うメリットを与えてくれるでしょう。 3. プロジェクトに変化をつける — 実生活で、私たちは異なる問題や障害に取り組むことで経験を積みます。ずっと家でじっとしていては、新しいことを学ぶのは不可能でしょう(とはいえ、私も「ゲーム・オブ・スローンズ」の再放送をエンドレスに観ることが苦痛ではありませんが)。 同じルールが、デザインの能力にも適用されます。もしロゴだけをデザインしていれば、もしくはウェブサイトだけを、もしくはイラストのみを手掛けていれば、それに関しては間違いなく上達するでしょう。しかし、それはまた、別の家に自分自身を閉じ込めてしまうことにもなるのです。あなたを待ち受けているデザインの知識や経験から遠ざけてしまうという家です。 時々、プロジェクトに変化をつけるようにしましょう。培った経験を、デザインの理解を深めることに使うのです。そうすれば、あなたが得意なプロジェクトに関してももっと上達することでしょう。 4. スタイルに変化をつける — ここで告白します。私は何ヵ月もの間、自分のデザインするロゴやボタンに光沢仕上げを使わないように、自分自身と闘ってきました。そして成功しました。 もう一つ、書体についても同じ闘いをしています。いつもいつも同じ書体を選んでしまうんです!この闘いは今でも続いています。 人は習慣の奴隷であり、デザイナーはその中でも特にひどい生き物です。自分のデザインに同じことを繰り返し、最終的には“スタイル”を確立してしまうのです。 画家やミュージシャンにとってスタイルを築くことは大変良いことですが、デザイナーにとっては邪魔になることもあります。デザイナーの仕事は、プロジェクトやプロジェクトの受け手の求めるものに自分のスタイルを合わせる必要があるという点で、芸術とは違います。上手く行うためには、意図的に自分の好みを無視する必要があるため、これは非常に難しいことです。しかしこれが効果を上げることは間違いないのです。 しばしばスタイルに変化をつけ、自分の好みではなく、そのプロジェクトに合ったデザインをすることを学びましょう。これがグラフィック・デザインというものなのです。 5. 真似る — 真似ることは、社会学習の形式の一つです。他の人がしていることを真似るので、一から物事を学ぶ必要もありません。 デザインにおいてこれは、これまで自分が目にしてきたレイアウトやスタイル、書体の組み合わせを自由に使用できることを意味します。もしこれがうまくいくのであれば、全部最初から創作をする必要はないわけです。実際に、世の上手なデザイナーのアプローチを真似ることは、あなたの仕事の質を瞬時に高めてくれるでしょう。 しかし、真似ることと盗作は違うということに注意しましょう。決して他の人の仕事をすべてコピーしてはいけません。これは違法ですし、そこから得るものは何もありません。 6. 分析する — プロジェクトに取りかかり、アイディアをたくさん出すことに決めました。あなたはスクリーンに現れる素晴らしいデザインを眺めながら、しばしば「ううう」とか「あああ」とか言いながら、インターネットでポートフォリオを選り分けることでしょう。 しかしちょっと立ち止まって、なぜそのデザインが素晴らしいのかを考えたことはありますか。レイアウトのせいでしょうか? 写真? 特定の組み合わせ? それともグリッド・レイアウトのアプローチでしょうか? ここで分析が必要になります。他の人たちの仕事を観察する際に科学的な視点を持ち、良いと思うデザインの原則やルールに関していくつかの結論を引き出してください。この目的を果たすために、グラフィック・デザインの原則を知っておけば、仕事でもこの原則を認識できるようになるので便利ですが、ただじっくりと考えてみるだけでも大きな成果が得られます。 この“CSI”とデザインのアプローチの融合は、あなたが学び永遠に覚えていられる洞察力に満ちています。 それに楽しいですしね! 7. 省みる — 折に触れて私は、自分の人生に起きたことを思い返してみます。そうすると、必ず何か学ぶべき新しいこと、以前は決して思い浮かばなかった洞察を得るのです……空っぽの胃に、多すぎるビールは良くないことを知るようなものです。 過去を省みることは、非常に力のある習得手段となり、デザインの仕事に効果を発揮します。何ヵ月も、または何年も前に手掛けたプロジェクトを時折振り返り、うまくできなかったことを省みることは価値のあることです。自分がどれくらい進歩したのかを把握できますし、もっと大切なのは、これからどこへ行くべきかを知ることができるでしょう。 8. 勉強する — ほとんどのデザイナーは、“この業界で抜きん出るのに、教育なんて必要ない”ということに同意するでしょう。 それは本当のことです。もしあなたに才能があれば、ただそれを“実行する”だけでとてもうまくやることができ、誰もあなたの学歴を尋ねたりしないでしょう。これがビジュアル・アートの事実です。 しかし私の意見では、“実行する”というのは大変限られた経験です。私はこの方法でスタートし、すぐに自分の専門技術はスイスチーズよりも穴だらけだということに気付きました。なぜ自分のしていることが上手くいくのか、または上手くいかないのか、デザインの原則をどうやって自分の仕事に適用すれば良いのか、まったく知らなかったのです。その後すぐに、デザイン系の本をむさぼり読み始めました。 練習と同様に、勉強は不可欠なものなのです。デザイン系の良書を読んで学ぶにせよ、オンラインで講義を受けるにせよ、大学で学ぶにせよ、知識はあなたがやることに必ず役立ってくれるのです。 9. 完璧にする — 稽古、稽古、稽古。 演劇や話し方のクラスをとっている人にとって、この言葉は非常になじみ深いものでしょう。 デザイン用語で言えば、それは特定のことを意味します。あなたのデザインがうまくいくまで、何度でもやめずにやり続けるということです。もしうまくいっていると思えなかったら、それは諦めて始めからやり直しましょう。たとえ完成まで何週間もかかったとしても。 大事なのは、あなたがそれにどれだけの時間を費やしたかではなく、最後の結果だけなのです。完璧になるまでやり続けましょう。 10. 敬意を払う — ワシリー・カンディンスキーによるコンポジションVIII…

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