デザイナーなら色覚異常についての知識を持とう

Alex Bigman

もしあなたがグラフィックデザイン界にいるのに色覚異常になったとしたら、大抵の人はこんな感じのそっけないアドバイスをするでしょう。「違う仕事をしたほうがいいんじゃない?」と。

プロのデザイナーならば分かっていただけると思いますが、そんなに単純なものではないのです。もしデザイナーであるあなたが該当しなくとも、男性クライアントの8%以上は2色覚(特定の色の組み合わせが見分けにくい)である可能性があります。同じく、市場のターゲット層の8%の男性が2色覚である可能性があるということです(色覚異常は、女性では珍しい症状です。比率でいうと0.5%くらいです)。このグループ層にとって、あなたの制作したデザインが見にくく、読み取るのが困難になってしまうことがあれば、それは大きな間違いをしたということになるのです。

もしあなたがデザイナー志望なのに、色覚異常になってしまったら? 安心してください。いくつかのコツをつかめば、何の問題もありません。

このブログでは、色覚異常ではないデザイナーは色の判別が困難な客層にどう対処すればいいのか、さらに色覚異常のデザイナーはどのように色を的確に使えばいいのかの秘訣をお教えします。本題に入る前に、色覚の概要とちょっとしたテストをやってみましょう。

あなたは色の識別ができる?

colortest

上記の画像で74という数字が見えれば2色覚ではありません。もしも私のように、21という数字が見えるか、何の文字も見えない人には悪いお知らせです。あなたは2色覚です。もし納得できなければ、フルバージョンのテストをここからやってみてください。

重要なのは、2色覚の場合、すべて白黒に見えるわけではないということです。この場合は1色覚といい、極めてまれな症状です。一般的に、2色覚とは、ある特定の色相の見え方が多くの人と違っていることをいいます。最も多いのは赤色と緑色を区別しにくいという症状です。青色と黄色が区別しにくいという症状は、より少なくなります。

その特定の2色が互いに混ざり合ってしまう傾向になり、以下のような見え方をします。

google

上のバージョンのGoogleのロゴは通常の色、下のバージョンは2色覚の人の見え方を再現したもの。

warhol

左のバージョンが通常のアンディ・ウォーホルの「マリリン・モンロー」の色使い。右のバージョンが2色覚の人の見え方を再現したもの。

有名な指導者やクリエーターの中にも、色の見え方が異なる人はたくさんいます。マーク・トウェインや、ビル・クリントンや、マーク・ザッカーバーグ(Facebookが最初に青をメインの色にしたのは自分が見えやすい色だったから、という噂があります)もそうです。いまだに論争はありますが、ゴッホもそうだったといいます。

van gogh

マーク・ザッカ―バーグ(写真はjdlasicaより)と、フィンセント・ファン・ゴッホは、おそらく色覚異常

自分が色覚異常でなくても、色覚異常の客層のことを考えてデザインをするべきである

多くの人には、自分の作品が色覚異常の人にはどのように見えているのか想像するのは難しいでしょう。しかし、その無知さが大きな問題となる可能性も大いにあります。

特にウェブサイトは、すべてのユーザにとって判別可能で、容易に閲覧できるということが最重要ポイントとなります。下の画像は、色覚異常の人が判別しにくいHoverのボタンと判別しやすいボタンを比較したものです。

hover over

一番上の、Normalのボタンとトーンが似ているものは、色覚異常の利用者のことを考えたら一番悪い例。真ん中のものは、色の明度に変化があるので、まだマシ。一番下のものは明度の変化の他に、色の無いハイライトの線で囲われているため、一番配慮されたデザインと言えます。

あなたのデザインしたロゴが、色覚異常の人を困難な状況に陥れたり、彼らにとって区別しにくいものなってほしくないですよね? 色使いによっては、彼らにはまったく見えなくなる可能性だってあります。以下のロゴを見てみましょう。

colourblindlogos

これらのロゴはそれぞれ、1がBill Grander、2がDennis Murphy、3がRazoo、4がCrema Cafeのロゴ。どれも色覚異常の人のことを特に考えて作られたものではなく、2と3は判別するのが難しいかまったく読めない可能性もある。

他にも、色が重要となるのが以下のような領域です。

リンク:一般的に、文字のみで構成されたハイパーリンクが色だけで区別されている。

インフォグラフィック:インフォグラフィックでは、興味を引き、読みやすくするために、色は欠かせない要素。記号的な要素で情報を表現している場合が多い。

地図:地下鉄の路線や地域の境界などを区別するために、色がよく使われる。

ゲーム:チーム分けや、ゲームそのものが色で区別されていることが多い。

map1

色に頼りすぎた地図は色覚異常の人を混乱させる可能性がある。

色覚異常の人もしっかりと識別できるデザインを作るために、以下のようなちょっとしたルールや手法を考慮してみてください。

  • 色覚異常の人が特に判別しにくい以下の色の組み合わせを避ける:緑と赤、緑と茶、青と紫、緑と青、明るい緑と黄色、青と灰色、緑と灰色、緑と黒。
  • 色使いにする:様々な色を使うよりも、単色を様々な濃淡で表現するのが、一番分かりやすい方法です。今はミニマリズムがはやっているので、いいのではないでしょうか?
  • コントラストを駆使する:色覚異常の人は、色調、彩度、明度と同じように、コントラストを見分けることが可能です。これをメリットだと思って取り入れてみてください(ヒント: 暗い色同士のコントラストはぼやけて見えるため、明るい色同士コントラストのほうが区別しやすいと言う人がたくさんいます)。
  • 太い線を使う:症状が軽い人の中には、対象が大きければ色が分かるという人もいます。細すぎる線では、その通りの色には見えません。
  • 色で何かを伝えようとしない:赤を“危険”、“警告”、“注意”などの意味として使うとしても、色覚異常の人にも分かるように、色以外の他の記号的な要素を合わせて採用することを考えましょう。
  • 色ではなくテクスチャーを変える:地図やインフォグラフィックでは、対象物の区別をつけるため、色以外にテクスチャーにも変化をつけましょう。
infographic

インフォグラフィックなどの場合、トーンに加え、テクスチャーを変化させることで、色覚異常の人が読みやすいものになる。

また、あなたの色使いに関してフィードバックをしてくれるツールは山ほどあります。中には、あなたのデザインが2色覚の人にはどのように見えるか再現してくれるものもあります。以下、リストにしました。

  • Colorblind Web Page Filter:URLを入力し、色覚異常のタイプを選びます。そうすると、フィルターがかかり、あなたのウェブページがどのように見えるのかを表示してくれます。
  • Vischeck:ファイルかウェブページに適用すると、色覚異常の人の見え方を再現するか、色覚異常の人向けに色使いを修正してくれます。
  • Newman services:これも色覚異常の人の見え方を再現してくれるツールです。
  • Color Laboratory:選んだ色を様々な前景や背景と組み合わせた時に、隣り合った色が色覚異常の人にはどのように見えるのか確認することができます。
  • Color Oracle:WindowsにもMacにもLinuxにも対応しているシミュレータ。
  • Sim Daltonism:Macにのみ対応したシミュレータ。
  • Color contrast visualizer: 一般的な、相性のいい色の組み合わせを教えてくれます。

色覚異常のデザイナーの方へ

多くのデザイナーは自分が色覚異常であることを周囲に隠します。恥ずべきことだと思ってしまうようです。しかし、隠す必要はありません。少しの単純な技術と、他の人の目を時々借りられれば、全く問題なく過ごすことができるのですから。実際に色覚異常のデザイナーのコミュニティは広がりつつあります。以下を参考にしてください。

  • We Are Colorblind: 色覚異常のデザイナーたちによって作成されたウェブサイト。さまざまな制作物について(多くはアプリに関して)、色覚異常の人を配慮したデザインなのかどうかの批評を書いた記事が載っています。
  • jdotreach:色覚異常のデザイナーが、多くの人とは違う自分の視覚にどう対処しているかをブログ形式で書いています。
  • Yoav Brill:色覚異常のデザイナーでもあり映画制作者。先ほどのテストで登場したようなドット柄だけで全編を作った短編映画を作成した人物。

石原式色覚検査のドットを使って、Yoav Brill氏が制作した映画。“違い”をテーマにしたストーリーになっている。

色覚異常者向けのデザインに関する限り、デザイナーはそれぞれ独自の対処法を持っています。しかし、そのほとんどは、あなたが良いと思う色の組み合わせを採用し、それを16進数カラーコードやパントンのカラーコードなどを参照して確認していくだけのことです。PhotoshopのEyedropper(スポイト)ツールを使えば、必要不可欠なデータを収集することが可能です。色に著作権はないので、権利の心配をする必要もありません。

この他にも、以下のような便利な方法があります。

  • The ColourAdd system:ベースとなる色と記号を組み合わせるシステム。様々な組み合わせで二次的な色を指定することができます。これは、数ある手法の中の1つにすぎません。
colouradd

色と組み合わせた記号を使うことで、色覚異常の人を案内することができるColourAdd systemというシステム。

      • Visolve:日本発の色覚異常のユーザ向けに色を修正してくれるソフトウェア。
      • Vischeck:同じく、色覚異常のユーザ向けに色を修正してくれるソフトウェア。

あなたは色覚異常ですか?
もしくはデザインをする際に色覚異常の人のことを考慮に入れていますか?
その場合、どのような方法を取っていますか?

[ 翻訳:shunichi shiga ]

関連記事

ユートピアを目指したデ・ステイル造形運動のビジュアル付き歴史概要

ユートピアを目指したデ・ステイル造形運動のビジュアル付き歴史概要

デ・ステイル(De Stijl:オランダ語で「スタイル」の意味)は第一次世界大戦の混沌の中、「秩序への回帰」を掲げて生まれた芸術活動の一つです。 ドイツの芸術家ピエト・モンドリアンとテオ・ファン・ドゥースブルフが中心となり興ったデ・ステイルは、戦前の芸術の装飾的な傾向(アール・ヌーヴォーを思い浮かべて下さい)を否定し、あらゆる対象を幾何学的形式で描くキュビズムを、新たな芸術の性質として提唱しました。最も基本的なデザイン要素である垂直、平行の直線や、原色のみで表現する完全な抽象芸術を目指していました。 デ・ステイルの造形理念は芸術美を持ちながらも社会に大きく影響しました。芸術家自身の個性を表面上から取り除き、精密さや全体的な調和を求めることによって、デ・ステイル派は未来のユートピアへの基盤を築けると考えていました。 全体主義を理念とするデ・ステイルは、社会を立て直すために、いわゆる「高級芸術」や「応用美術(グラフィックや製品のデザインなど)」、そして「建築美術」を区別している間違った定義を撤廃しようとしました。 デ・ステイルは絵画だけでなくデザインや建築の分野にもその性質が反映されています もちろん、現代のロゴやウェブサイトのデザイン分野でも、この性質が見られます(ある意味では、モンドリアンこそがWindowsの初めてのデザイナーと言えるかもしれません)。 デ・ステイルな作品に目を向けると、それらの特徴はすべて、現代のデザイナーが扱い、称賛しているものだということが分かります。ミニマルな単純性や緊張感の表現、対象物と余白スペースのバランス、グリッド(格子状のデザイン)などです。 Microsoftに用いられたグリッドには、デ・ステイルの芸術美の影響が感じられます 英国のデザイン雑誌『Eye』に掲載されたエッセイで著者ジェシカ・ヘルファンドは、デ・ステイルこそ現代のデザイナーが持つプロ特有の危機感に対する答えだと訴えています。それについて言及した部分を抜粋しました。 ― さまざまなものが電子化した現代の環境の中では対人交流が共存し発達しているために、(もし完全に廃れていないと考えるなら)デザインの機能は社会の主流から取り残されていると考える人もいるかもしれない。あるいは、デザイナー自身の役目が消えかけているとも感じるだろうか。おそらく私たちは無意識のうちに、その支配権をコンピュータや作品を見る人、新しいものを求める欲、成長するグローバル社会に委ねてしまったのだ。― しかし、著者はその状況に対する解決策も提示しています。 ― 現代デザイナーにできること、取り組むべきことの核心は、精密さを明確にし、称賛するということだ。それを活用することでデザイナーの役割はより具体化されると同時に重要さを増し、新たなビジュアル定義を構築する者としての使命が再び明確になるだろう。 スクリーン上でクリエイティブな表現を形とすることに苦心しているなら、デ・ステイルの芸術家たちのように、自分の作品を限られた直線的な要素を用いて訴えてみてもよい。私たちは現代のサイバースペースが生み出す無限に広がる空間で、デ・ステイルの直線で示す魅力を伝えることができるのだから。― まだまだ語るべき内容はあるのですが、デザインの歴史に関しては、おそらくビジュアルで順に追っていくのが最良でしょう。そこで、デ・ステイルの想像力豊かな作品や、デ・ステイルにインスパイアされたデザインを用意してみました。 雑誌『デ・ステイル』1号、2号の表紙 映画『インセプション』のオマージュポスター。デ・ステイルの表紙にインスパイアされたデザインです。 テオ・ファン・ドゥースブルフとリチャード・ケグラーのデ・ステイル書体。四角形のジオメトリックなコンセプトが土台となっています。 アムステルダム市立美術館の新しいロゴはとてもミニマルに仕上がっています。完全なデ・ステイルではなく、根本的なデ・ステイルの要素がいくつか含まれています。 こちらの2つもデ・ステイルにインスパイアされたロゴです。建築家ハリス・アームストロングのロゴ、アップルの改訂版ロゴ。 改装したモンドリアンのスタジオ デ・ステイル展示会のポスター デ・ステイルにインスパイアされた3Dデザイン 別の展示会ポスターと、その展示会グッズ オルタナティブ・ロックバンド『ザ・ホワイト・ストライプス』のデ・ステイルを取り入れたアルバムジャケット。アルバムタイトルにも起用しています。 米国オークション会社eBayのロゴデザインを募集した99designsのコンペで、Ruiz Nala wi Garengが提出した作品には目を奪われました。斜線が多いため、デ・ステイルにはなりきっていないものの、色使いや黒のラインがデ・ステイルな印象を与えます。 いかがでしたか?デ・ステイルは現代デザイナーが持つ問いへの答えだと思いますか?最近、デ・ステイルなデザインを見かけたなら、ぜひコメントをしてシェアしてください! アイキャッチ画像:Theo van Doesburg 『Composition Ⅶ(the three graces)』(Wikipediaより)[ 翻訳:shunichi shiga ]

文字デザインを良く見せるための10のヒント:カーニングを使いこなす

文字デザインを良く見せるための10のヒント:カーニングを使いこなす

印刷術において、カーニングとは隣り合う文字のスペースを調整することをいいます。締め切りに追われてヘトヘトになっている時には、省略してしまいがちの処理です。 クライアントの中にはカーニングのことすら知らない人も多いでしょうが、カーニングを怠った文字のデザインを見れば、彼らは何かが変であることに直感的に気づきます。カーニングを使いこなすことで、デザインがよりプロフェッショナルなものに仕上がります。作業の最後たった数分間を費やすだけでいいのです。プロのデザイナーとしては、カーニングの技術を習慣として身に付けておきたいものです。 以下、カーニングに関する10個のヒントをご紹介します。 1. カーニングの前にリーディングとトラッキングの処理を行う — トラッキングとは、文字の集合体の中の全体的な間隔を調整することで、リーディングとは、行間の縦の間隔を調整することをいいます。まずは、このリーディングとトラッキングの調整から行いましょう。カーニングの後にこれらをやってしまうと、カーニング調整を行ってバランスを取ったものが、すべて無効になってしまいます。 2. ソフトウェアの自動調整機能を使わない — 見出しやロゴなどの文字のデザインでは、ソフトウェアでデフォルトになっている間隔調整の機能を使わずに、手動でカーニングを行いましょう。書体ごとに文字の間隔は違いますので、各書体に合わせて調整を行う必要があるからです。 グラフィック系のプログラムでは、メトリクス/和文等幅カーニングやオプティカルカーニングなどの自動カーニングツールがデフォルトになっています。これらのツールは文字の形を元に間隔を調整します。しかし、カーニングを手動で行えば、もっと自由に配置をすることができます。 カーニングを行うには、文字パネルを使用します。文字パネルは、Photoshop、InDesign、Illustratorのどのプログラムでも大体同じような見た目をしています。まず、「文字」パネルを開きます。次に、カーニングを施したい文字の間にカーソルをもっていき、ダブルクリックします。これで文字ツールが有効になりました。続いて、文字パネルからカーニングの数字を変更します。試しに数字を増やしたり減らしたりしてみて、2つの文字の間隔がどのように変化するか確認してみてください。 キーボードのショットカットキー:2つの文字の間をクリックし、「option」または「Altキー」を押したまま、左右の方向キーを使えばカーニングを調整できます。 3. 文字間のスペースの見た目を均等にする — カーニングは、数学的に均等なスペースの大きさのことではありません。人間の目で見た時の見た目を均等にすることをいいます。カーニングの技術とは、一般的に文字間のスペースを視覚化し、埋めることです。そして、そのスペースを均等な分量にしようと試みることです。カーニングをする際には、文字にズームインしすぎないように注意しましょう。近寄りすぎると、実際よりもスペースが大きく見えてしまいます。 4. 文字ごとにスペースの空き具合が違う — 文字というのは、直線やカーブ、傾斜や角などがあり、それぞれ特徴がありますので、文字同士の基本的な関係性を知っておけば、カーニングも理解しやすいでしょう。カーニングの基準として、直線が並んだ時のスペースを1とする方法があります。直線とカーブが隣り合った時は、基準の1より少しだけ狭めにします。カーブ同士の場合は、さらに狭めます。Aやv、yのような傾斜の入ったものは、一番やっかいです。なぜなら、傾斜になっていることで、不要なスペースが大きくなるからです。このような文字にはいつも以上に注意していただきたいのですが、他の文字にこのルールは当てはまらないということも頭に入れておいてください。 5. 文字を逆さまにしてカーニングする — 文字を逆さまにすることで、文字の意味にとらわれるとこなく、ただのスペースのある記号の集合体として客観的に見ることができます。 6. 3文字ごとにカーニングする — カーニングをする時は、単語の頭3文字からやってみましょう。作業中、他の文字は手や紙で隠しておいてください。頭3文字の調整が終わったら、1文字ずつずらして、最後まで見ていきましょう。 7. 「Less is more(少ないほうがいい)」 のモットーを忘れずに — カーニングはやりすぎるより、やらなさすぎるほうが、いい仕上がりになります。スペースを詰めすぎてしますと、見た目も美しくないですし、読みにくくなってしまいます。 8. フォントの大きさによってカーニングの処理を変える — これは、ロゴなどでサイズ違いのものを作る場合に必要な処理になります。小さいサイズ間の変更であればカーニングの違いはあまり分かりませんが、見出しやロゴなどの場合は違いがはっきりします。小さめのロゴの場合はカーニングを減らしてあげることが必要になる場合もあります。 9. 注意が必要な文字同士の並びに気をつける — 大文字の、W、Y、V、T、L、Pや、小文字のy、kなどの文字は、カーニングする時に注意が必要です。大文字と小文字が隣り合った時にも同じことが言えます。この問題を解決する時は、これらの注意すべき文字を先に調整して、他の文字のカーニングは後回しにしましょう。 10. 練習を重ねる — このような技術が自然にできるようになるまでには、練習が必要です。手始めに、この面白いカーニングゲームをやってみてください。これは、カーニングの達人を相手に、あなたが行ったカーニングの処理を採点してくれるというゲームです。 これは覚えておいてください。カーニングとは、文字の集合体の合間のスペースに一貫性を持たせるということです。この一貫性がよりいいものになれば、それだけ言葉にリズムとハーモニーを持たせることができます。 カーニングのコツは分かりましたか?ぜひコメントをしてシェアしてください! [ 翻訳:shunichi shiga ]

タイポグラフィに関する5つの重要なルール

タイポグラフィに関する5つの重要なルール

グラフィックデザインにおける要素に“VIP”部門があるなら、タイポグラフィはその上位に入るでしょう。たとえロゴがすばらしいレイアウトを持っていても、文字要素が優れていなければ好意的なフィードバックは得られません。 タイポグラフィはデザインを作るものであると同時に、崩すものでもあります。これからご紹介する5つのルールを理解することが大切です。 1. レディング — レディングとは文字列の行送りのことで、一般的には各行のベースラインからベースラインまでを測ったものです。レディングは文字列の視認性に影響するため、パラグラフを設定する際に重要なものとなります。レディングがなければ、文字列は狭苦しい印象を与えるでしょう。もしレディングが多すぎても、その空きすぎたスペースにより、文字列はまとまりのないものになってしまいます。 ご使用のプログラムによって、レディングの変更方法は異なります。大まかな方法は、フォントの高さより2pt上回るレディングとすることです。例えば、10ptのフォントを使用しているなら、レディングは12ptとなります。これは使用しているフォントによって変わり、フォントが違えば必要な行間も違ってきます。 2. トラッキングとカーニング — トラッキングとカーニングは、両者とも文字間のスペースを調整するという点で似ています。では、その違いは何でしょう?トラッキングは文字のグループ間の調節、そしてカーニングは個々の文字間の調節です。プリントする段階で文字が互いにぶつかり合わないようにするには、トラッキングを調節しておくべきです。さらに、トラッキングは文字の読みやすさや密度を改善するのに役立ちます。 カーニングは、ヘッドラインやすべてが大文字の表記、またはロゴなどの視認性を全体的に向上するので、とても効果的です。とても役に立つものですが、あまり多用しすぎてもいけません。1つの単語であるはずの会社名を2つの単語に見えるようにはしないでください。 3. セリフ体とサンセリフ体 — セリフとは、文字や記号のストロークの端に付く飾りのことです。長文が使われる書籍や雑誌には、セリフ体が最適です。セリフ体はベースラインにうまく沿うので読者の目を次の言葉へと導く手助けになり、長時間読まれるものに適しています。 4. 書体の数 — 異なる書体を組み合わせることでレイアウトをダイナミックに見せることができますが、あまり多くの書体を使い過ぎると、読者の気が散ってしまいます。たくさんのフォントがあると、どのエレメントが重要なのか分かりにくくなります。 一般的なルールは、1つのプロジェクトには3種類以下のフォントを使用することです。例えば、2種類のフォントをヘッドラインと本文に使用します。そのフォントはそこから太字やイタリック体にしたり、小見出し用にサイズを変更したり、大文字にしたり、またはその他のデザインエレメントにしたりすることができます。 デザインドキュメントが長ければ、より多くのフォントを使用することができます。しかし、パンフレットや広告、またはその他の短いドキュメントの場合は、1~2種類のフォントの使用に留めておいた方が良いでしょう。 5. 本文の長さ — 新聞を見ると、記事がコラムに分けられていることに気付くかと思います。1行の文字数が短いと記事を分割でき、文章が読みやすくなります。人間の目は、行の文字数が多過ぎると必然的に疲れるものです。 正確な文字数を予測するのは難しいですが、一般的なルールは各行を50~60文字未満にすることです。これは標準的な数字ですので、デザインプロジェクトによって調節すると良いでしょう。 同様のルールがヘッドラインにも適用できます。ヘッドラインは一般的に50文字以下とされていますが、1行の文章を短くすることは有益です。例えば、“すぐに使える何百ものデザインのチャンス” という見出しについて作業している場合、それを細かく分けることで読みやすくできます。 読者が流れるように読み進めることができるように、文章を短くしてください。そしてしっかりとフォントサイズを調節すれば、行がうまくそろうでしょう。 ご紹介した5つのルールは大切ですが、タイポグラフィのルールは学ぶべきものが他にもたくさんあります。 フィーチャー画像:arnoKath [ 翻訳:shunichi shiga ]

最新のデザインコンペ

デザイナーとしてステップアップできるお仕事をご用意しています。
0%