ロゴにグラデーションを使用することには、賛否両論の声があります。グラデーションを使用することが大嫌いで、安っぽいと思っている人もたくさんいれば、単に大好きな人も多いのです。

Microsoft WindowsとPepsiの歴代ロゴ

Microsoft WindowsPepsiの歴代ロゴ

ロゴのフラットなデザインスタイルは今のご時勢にぴったりですが、それは必ずしも、グラデーションが永遠に使用されなくなったということではありません。ただ、グラデーションをロゴデザインにたくさん使うと、以前よりも古臭く見えてしまうことがあるということです。このテクニックは上手く活用すれば効果的ですが、多くのデザイナーは出来の悪いデザインコンセプトをごまかすための助けとして使用する傾向にあるようです。

好き嫌いに関係なく、グラデーションの使い方には良いものと悪いものがあります。私たちは今回、少なくとも今の時代においてロゴにグラデーションを使用する際にすべきこととすべきでないことを示した短いリストを作成しました。

単色バージョンのロゴを作成する

Coco Starのロゴ、デザイナー:TinBacicDesign™

すべきこと:グラデーションを施す前に、人目を引くような単色バージョンのロゴを作成する。
すべきでないこと:ロゴを再現することや読むことが難しくなるようなグラデーションを施す。

上に挙げたのは、デザイナーのTinBacicDesign™によるロゴデザインと、それと比較するために私たちがオリジナルのものを変換したグラデーション版です。ロゴの単色バージョンは、スクリーン上ではない媒体での使用、例えばエンボス加工やレタープレスで紙へ印刷したり、看板や刺繍のある衣料へ入れたりしても太くはっきり見え、効果的に機能するでしょう。ロゴに不必要なグラデーション加工をすると、色あせて見えたり、必要以上に複雑になったり、パッと見て分かりづらいものになったりしてしまいます。では、実践上のカギは何なのでしょう? シンプルなままにしておけば良いのです。

ブランドに適したクリエイティブな方法でロゴにグラデーションを施す

すべきこと:そのブランドに適したクリエイティブな方法でロゴにグラデーションを施す。
すべきでないこと:ブランドに合っていない抽象的なイメージを作るためにグラデーションに依存する。

Airbnbのロゴにはグラデーションが施されていますが、これは旅行に関連しているこの会社には適したものです。濃い青色から水色へのグラデーションは、多くの人にバケーションを連想させる澄みわたった青空のように見えます。一方、右側の私たちが作成した架空のロゴは、深みやコントラストを与えるためにグラデーションに頼り過ぎています。ですが、それは何の意味ももたらしません。グラデーションを取り払って単色にしても、この四角形は同等に抽象的なものでしょうし、印刷した際にはもっと見やすいものになるはずです。

このことから得られる教訓:グラデーションがあなたのロゴを引き立たせるのに役立っていなければ、それは害を与えているだけです。他のソリューションを見つけましょう。

微妙なグラデーションを施す

すべきこと:デザインの品質を高めるために微妙なグラデーションを施す。
すべきでないこと:強いグラデーションを、とりわけロゴの小さな部分や細やかな部分に使用する。

Googleの新しいロゴは“フラットデザイン”のトレンドに合ったものですが、それでもとても微妙な線形グラデーションを使用しています。このエフェクトは、昔ながらの傾斜のあるエンボスルックに頼ることなく、クラシックなロゴに深みを与えています。しかし右のロゴでは、より細かな部分にまでグラデーションを使用することで、イメージよりもグラデーションの方が際立ってしまい、プロフェッショナルな仕上がり感がなくなっています。言うまでもなく、ほとんどのサイズにおいて上手く印刷できないでしょう。

きちんと考えられたグラデーションを施す

すべきこと:プロフェッショナルで、きちんと考えられたグラデーションを施す。
すべきでないこと:考えなしに作られたようなグラデーションを施す。

クライアントは、自分でも作れるようなものではなく、プロフェッショナルなデザインを求めてあなたに依頼します。ですから、あなたの使うグラデーションはプロフェッショナルに機能していなければなりません。もしグラデーションによってロゴに明るい光を表現するなら、その光の指す方向をきちんと決めてください。または、ロゴの特定の箇所を強調するためのグラデーションであるなら、1つで十分なところに異なるタイプのグラデーションを混在させないでください。意図を持ってグラデーションを使用しましょう。

グラデーションを最適化

すべきこと:可能な限り最良の印刷を実現するためにグラデーションを最適化する。
すべきでないこと:印刷の事は考えない。

グラデーションは常に奇麗に印刷されるという訳ではなく、プリンターの性能によっては見苦しいバンディングが現れる可能性もあります。ですから、デザインする段階から、ベストの結果が出せるようにファイルを準備することが大切です。Adobeが説明している、この現象を修正する数種類のテクニックをご覧ください。

結論を言えば、ロゴにグラデーションを使用する際は、よく考えて使用するべきだということです。クライアントの会社は、あなたが作ったロゴを大きく引き延ばしたり、本社の大理石の床に掘り込んだり、またはバットシグナルのように空に輝かせたりするかもしれません。そして、それらの媒体ではグラデーションはうまく伝わらないことは確実でしょう。最後に、グラデーションはデザインにおけるその他すべてのエレメント同様、意味を持っていなければならず、そうでなければ使用すべきではないのです。

グラデーションを適切に使用するヒントはありますか?

[ 翻訳:shunichi shiga ]