ロゴ制作の際に配慮すべき5つのポイント

shunichi shiga

デザイナーがデザイン学校で最初に学ぶことのひとつが、ディテールに注意を払うことです。ただ見た目が良いだけでなく、どんな媒体でもうまく機能するように、デザインに特別な配慮をすることを教えられます。

そして、ロゴのデザインを行う時は、ディテールがとにかく大事になってきます。デザインに取り掛かる前に、次の質問をご自身に投げかけてみましょう。

  1. ロゴはAdobe Illustratorで制作しているか?
  2. ロゴは完全にオリジナルか?
  3. フォントのライセンスについて調べ、クライアントに案内しているか?
  4. ドキュメントのカラーモードはCMYKに設定しているか?
  5. ロゴを正しいファイル形式で保存しているか?

このような基本的な条件を満たしておくことは、大幅な時間の節約になりますし、長い目で見れば、ロゴ制作時の技術的な問題の発生を避けることにも役立ちます。それでは、詳しく見ていきましょう。

1.ロゴはAdobe Illustratorで制作しているか?

イラストレーター

Adobe Illustratorは業界の標準的なソフトウェアとなっており、そのことを知らないのはデザイナーにとって深刻なデメリットです。何はさておき、Adobe Photoshopのようなラスター形式のアプリケーションを使っての、ロゴの制作はしないでください。なぜかというと、ロゴはベクター形式の画像でなければならないからです。

一部のデザイナーは、CorelDRAWを使ってロゴのデザインをすることもありますが、CorelDRAWはEPSやAIに変換しようとすると、深刻な問題を引き起こします。もしあなたが、CorelDRAWとIllustratorの両方の使い方を理解しているデザイナーではないのなら、CorelDRAWでのロゴ制作はやめておきましょう。

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2.ロゴは完全にオリジナルか?

ロゴのチェックリスト

上の図は、デザイナーが自分のロゴに絶対に使ってはいけない、第三者の画像の例です。著作権の問題が発生するのを避けるため、ロゴには完全にオリジナルな要素だけを組み込んでください。また、下調べを行い、他のデザイナーの作品や、あらゆる第三者のロゴと似過ぎていないことを確認してください。これを行うのに一番良い方法は、あなたのロゴの白黒版をGoogle画像検索ボックスにドラッグし、類似の画像を検索することです。

99designsでは、いかなるロゴのコンペにおいても、第三者から派生した画像の使用を許可していません。例として、これだけには限りませんが、ストック画像、“無料”をうたっているベクター画像、クリップアート、絵文字フォント、商標登録済みロゴ、別のデザイナーの作品や既存のロゴがそれに該当します。

3.フォントのライセンスについて調べ、クライアントに案内しているか?

A.使用するフォントのライセンスを調べる

フォント

サンプルのロゴに使われているフォントを調べてみたところ、myfonts.comで購入できることが分かりました。フォントとは、あなたのロゴにその活字を使用するためのソフトウェアであることを忘れないでください。ほとんどのフォントは、どこかのサイトから “無料” でダウンロードできますが、フォントのライセンス情報が公開されていないこともよくあります。そんな時は、調べることが大切です。

フォント制作者側が、商業的な利用も無料である旨を明示していない場合、フォントを使うためには必ずライセンスを購入しなければなりません。フォントのライセンスを確認するために、Googleで次のような検索をかけてみましょう。“フォント名” + “制作” または“デザイナー”といった、簡単な言葉を入れるだけです。そして、フォントのライセンスを読み、商業的な利用が許可されているか及びフォントの加工が許可されているかを確認してください。もし、上記のどちらも許可されていれば、ダウンロードして使っても問題ないでしょう。

ライセンス関連の問題を避けるための最善の策は、ロゴ用にオリジナルの字体を1から作ってしまうことです。でも、既存の字体を使うのであれば、カスタマイズしてあなた独自のものにしましょう。あなたのロゴ用に、既存のフォントを大幅に改変するという方法があります。

B.フォントをアウトライン化する

アウトライン化

あなたのロゴ用にフォントの選択や改変を行ったら、書式>アウトラインを作成をクリックして、そのフォントがアウトライン化されているかを確認しましょう。フォントをアウトライン化することは重要です。それによって、クライアントがファイルを開くためにフォントのソフトウェアを自分のPCにインストールする必要がなくなり、また、ロゴデザインを常に意図した通りに表示できるようになります。加えて、大抵のフォントのライセンスは、ソフトウェアをシェアすることを禁じています。そのためアウトライン化が必須であり、フォントのファイルのアップロードやクライアントとの共有を避ける必要があるのです。

C.クライアントにライセンス取得について案内する

デザイナーは、フォントのライセンスについて、クライアントに毎回必ず案内をしなければなりません。そうすることにより、もし必要があればクライアントはフォントを購入することができるからです。フォントのライセンスを購入する責務は、デザイナーでなく、クライアントにあります。デザイナーが購入したフォントを、クライアントが副次的に使用することについて許可を出しているフォントは多くありません。クライアントに、ライセンス取得に関する重要な情報を案内するため、ロゴデザインの説明書に次のような文章を記載してはいかがでしょうか。

「こんにちは。あなたのロゴ用に選んだフォントを気に入っていただいていると良いのですが。あなたのロゴでの使用を商標登録できるように、フォントのライセンス購入を希望される場合は、こちらのリンクからライセンス及び購入に関する情報を確認していただくことができます。(リンク)」

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4. ドキュメントのカラーモードはCMYKに設定しているか?

CMYKカラーモード

ロゴは、印刷される可能性が高いものと相場が決まっていますので、CMYKのカラーモードで制作を行うのが1番良いでしょう。中にはRGBで制作するデザイナーもいますが、CMYKをRGBに変換する方が、RGBからCMYKに変換するより総じて簡単です。CMYKで作業を行っているかを確認するにはファイル > ドキュメントのカラーモード > CMYKカラーを選択してください。

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5.ロゴを正しいファイル形式で保存しているか?

正しいファイル形式

上の図は、クライアントに納品する必要があるすべてのファイルと、その整理法を示したものです。ロゴは、印刷物やウェブといった媒体で使用されますから、デザイナーは常に次のファイル形式をクライアントに提供するのが良いでしょう。

  • AI
  • EPS
  • JPG
  • PDF
  • PNG

必要となるすべての形式のファイルを納品しておけば、後からクライアントに別の形式のファイルを依頼されることもありません。上の図では、ファイル形式別のフォルダを作り、その中にカラーバージョンと白黒バージョンを保存しています。そして、すべてのフォルダを最終ファイルという名前のフォルダに収めています。

ファイルが揃ったら、デザイン譲渡手続きページに提出しましょう。もしも、デザイン譲渡手続きの間にクライアントからデザインの改訂を求められたら、ファイルの並べ方はそのままにしておいて、ファイル名に「改訂」と加えましょう。そうすることでクライアントはどのファイルを確認すれば良いかが分かります。

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このチェックリストは、最初は何やら恐ろしいものに見えるかもしれません。でも長い目で見れば、大幅な時間の節約につながります。ロゴデザインを提出する時に、毎回このリストに従う習慣をつけておけば、すぐに身につき、自然に実行できるようになるはずです。

ロゴ制作の際、他にどんなことが重要だと思いますか?

 

[ 翻訳:shunichi shiga ]

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