Adobe Acrobatを使って7ステップでできる編集可能なPDF名刺テンプレートを作りましょう。

shunichi shiga

編集可能な名詞テンプレートは、デザイン案を求めるクライアントの中でも最も多い案件の1つです。しかし、どんな依頼であれ、デザインを編集する技術やソフトウェアがないと制作することは難しいでしょう。

大抵のクライアントはデザインだけを求めているわけではなく、名前や連絡先を編集できる名刺のデザインを望んでいます。編集可能な形式にする1つの方法は、Adobe IllustratorかPhotoshopでデザインを制作してPDFで保存。そしてAdobe Acrobatを使ってそのPDFフォームに編集可能なテキストフィールドを加えるというやり方です。この方法で制作した名刺テンプレートなら、クライアントはAdobe Readerでテキストを編集できます。

99designsではデザイン譲渡の際、必ず編集可能なオリジナルファイルを納品しなければなりません。今回ご紹介するPDF形式の編集可能ファイルなら、クライアントは簡単に編集操作ができるため、クライアントの期待に十分応えられます。それでは、7ステップのチュートリアルに従って編集可能なPDF名刺テンプレートを作ってみましょう。

ステップ1 Illustrator、Photoshop、InDesignのいずれかでデザインを作成

Create_Artwork

サイズはアメリカで標準的な名刺サイズとなる3.5×2インチ(日本の標準サイズは91ミリ×55ミリ)で、断裁のために1/8インチの塗り足し部分を設定。

ここでは、名刺テンプレートのデザインを作成するためにAdobe Illustratorを使用しています。デザイン作成時、フォントは慎重に選択しましょう。クライアントがすでに持っている同一フォントか、持っていないフォントでもクライアントが気に入って、自ら購入してもらえるようなフォントを使いましょう。デザインをテンプレートに移す際、テキストレイヤーは非表示にしておきます。後ほどAdobe Acrobatで編集可能なテキストフィールドとしてテキストレイヤーを加えるからです。

ステップ2 PDFファイルでデザインを保存

SaveasPDF

ステップ3 保存したPDFファイルをAdobe Acrobat Proで開き、テキストフィールドを追加

Create_Form

Adobe Acrobatで保存したPDFファイルを開きます。名前と連絡先を記入するテキストフィールドを名刺テンプレートに加えますので、以下の手順で進めてください。
(1)「ツール」>(2)「フォーム」>(3)「作成」>(4)「既存ドキュメントから」>(5)「現在のドキュメント」>(6)「継続」

Add_Text_Field

ここでは、名刺テンプレートに7つのテキストフィールドを加えます。

続いて(1)「タスクパネル」>(2)「新しいフィールドを追加」>(3)「テキストフィールド」とクリックしていきます。(4)マウスをクリックしてドラッグし、テキストボックスを希望サイズに調整をします。まとめて1つの大きなテキストフィールドにせず、1行につき1つのテキストフィールドを作成すれば、クライアントが関連情報を手間なく追加できます。

ステップ4 テキストフィールドのプロパティを設定

Text_Properties

テキストフィールド内の文字サイズ、フォントを設定するために、各テキストフィールドをダブルクリックし、出現したプロパティに従って設定してください。今回は「名前」のテキストフィールドで、フォントをHelvetica Bold、サイズを16に設定。その他のテキストフィールドでは、サイズを9にしています。また、各テキストフィールドの設定が勝手に変わらないように「ロック」にチェックを入れています。

ステップ5 編集可能なテンプレートとして保存

Save_as_Template

次に、PDFフォームに名刺テンプレートを設定します。そうすればクライアントはAdobe Readerでテキストを編集することができます。以下の手順で進めてください。「ファイル」>「その他で保存」>「Reader 拡張機能が有効なPDF」>「追加機能(フォームの記入、保存を含む)を有効にする」>「PDFで保存」

ステップ6 テンプレートの編集を試して、クライアントに送信

Test_It

次に、Adobe ReaderでPDFフォームを開き、テキストフィールド内の連絡先情報が編集可能かどうか試します。大抵のクライアントはAdobe Readerを持っているはずですが、もし持っていなければ、無料でダウンロードできると伝えてあげましょう。PDFテンプレートの連絡先情報を編集できるか確認したら、保存してプリンターにデータ送信します。これで、いつでもこのPDFドキュメントのテキストは編集できます。

ステップ7 印刷の準備

Sheets

プリントショップの中には、デザイナーにシート状になった名刺デザインのデータファイルで持ってきてもらって印刷するショップもあります。

大抵のプリンターなら見開きの名刺デザインPDFファイルを印刷できます。印刷する時は名刺デザインを格子状にそろえて、両面対応の用紙で印刷します。その後1枚ずつ切り分けていきます。

この作業をセットアップ費用として請求するショップもあります。その料金分を自分でやってしまいたいなら、自らセットアップすることも可能です。見開きのPDFシートに格子状に並べます。表面、裏面がそれぞれ表示され、断裁スペースもあるか忘れずに確認してください。

編集可能なPDF名刺テンプレートの作成について、質問やアドバイスがあれば、ぜひコメントをしてシェアしてください!

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